トレイ・ヤングがウィザーズへ―ホークスは“脱エース依存”を決断、再建フェーズが鮮明に
NBAで一つの時代が区切りを迎えた。
アトランタ・ホークスの象徴的存在だったトレイ・ヤング(27)が、ワシントン・ウィザーズへトレード移籍することが7日(日本時間8日)、明らかになった。
米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
このトレードでホークスは、実績十分のCJ・マッカラム(34)とシューターのコーリー・キスパート(26)を獲得。長年チームの攻撃を一手に担ってきたヤングを放出するという、大胆な方向転換に踏み切った。
■ ウィザーズは“新たな顔”を獲得
ウィザーズは、得点力と司令塔能力を兼ね備えたヤングを迎え入れ、明確なチームの核を手にした。
21―22シーズンにはオールNBAに選出され、キャリア平均25.2得点、9.8アシスト。昨季はリーグ最多の1試合平均11.6アシストを記録するなど、リーグ屈指のプレーメーカーである。
2シーズンで平均25得点・10アシスト以上を記録したのは、ラッセル・ウェストブルックとヤングのみ。数字が示す通り、ボールを預ければ攻撃の形を作れる稀有な存在だ。
再建途上にあるウィザーズにとって、ヤングは単なる補強ではなく「チームの方向性そのもの」を示すピースとなる。
■ ホークスは“次の段階”へ
一方のホークスは、ヤング中心のバスケットボールに区切りをつけた。
ジェイレン・ジョンソン、ニケイル・アレクサンダー=ウォーカー、ダイソン・ダニエルズ、オニエカ・オコング、そしてルーキーのザッカリー・リザシェイと、若手ウイングと守備力に軸足を置いた布陣が整いつつある。
マッカラムの経験値とキスパートの外角は、その移行期を支える現実的な補強だ。
“絶対的エースにボールを託す”スタイルから、“複数の選択肢で攻めるチーム”への進化―ホークスは明確に新たなフェーズへ踏み出した。
■ トレードが映すNBAの潮流
スターガードを放出する決断はリスクを伴う。しかし同時に、近年のNBAが求める「サイズ・守備・柔軟性」への適応でもある。
ヤングはウィザーズで再びチームの顔となり、ホークスは次代の中核形成へ舵を切る。

