ニューイヤーカップ2026ウインターカップ王者・福岡大大濠が貫禄V 準優勝・東山は“背番号継承”で新たな物語を刻む
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新春恒例の高校バスケ交流戦「ニューイヤーカップ2026」が、1月3日から5日まで開催され、全国の強豪校が参加した。ウインターカップ終了直後、新チームが本格始動するこの大会は、毎年“次世代の勢力図”を占う重要な舞台として位置付けられている。
今大会で頂点に立ったのは、ウインターカップ覇者・福岡大大濠(福岡)。
世代交代後も揺るがぬ完成度を示し、「王者はやはり強かった」という印象を鮮明に残した。
一方、ウインターカップ準優勝の東山(京都)は、結果以上に“背番号が語る新章”が注目を集めた大会となった。
▪️王者・福岡大大濠は新チームでも別格の安定感
白谷桂誠ジャック×本田蕗以、2枚看板の得点力が勝利を加速
福岡大大濠は大会初戦で東山を94―87で下すと、その後も八王子学園八王子、中部大第一、駒大苫小牧を相手に主導権を掌握した。
攻守の切り替え、フィジカル、試合運びの成熟度はいずれも高く、ウインターカップ王者としての経験値が、そのまま勝利に直結する内容だった。
その中核を担ったのが、白谷桂誠ジャックと本田蕗以という2人のスコアラーの存在だ。
サイズとパワーを生かしたインサイドアタックに加え、トランジションから一気に得点を重ねる白谷。対する本田は、外角シュートの精度と勝負所での決定力を武器に、相手の守備を切り裂いた。
どちらか一方に守備を集中させれば、もう一方が確実にスコアを伸ばす。
この“二択が成立しない”状況を作り出せる点こそが、大濠が他校と一線を画す最大の強みと言える。
新戦力を組み込みながらも完成度を落とさない戦いぶりに加え、明確な得点源が複数存在する安心感は、2026年シーズンにおいても全国の中心に君臨することを強く予感させた。
▪️東山は「8番」と「5番」に託された物語
ウインターカップ準優勝校・東山は、象徴的存在だった3年生・佐藤凪の高校バスケットボール引退を経て、新体制へと踏み出した。
その変化を最も端的に示したのが、背番号の継承だった。
ウインターカップで中村颯人が背負った背番号8を引き継いだのは佐藤凪の弟である佐藤久遠(1年生)。
進級後、高校2年生でのバスケ生活を背番号8で戦うことになるという事実は、
東山が大切にしてきた伝統と血脈を強く感じさせる。
そして、東山のエースナンバーである背番号5を、佐藤凪から託されたのが、
前述の中村颯人(2年生)だ。
背番号5が意味するのは、単なる得点力ではない。勝敗を背負う覚悟、チームを導く責任、そのすべてを引き受ける存在としての期待である。
勝ち切れない試合もあったが、新たな主役が静かに、しかし確実に入れ替わったことを印象付ける大会だった。
▪️ニューイヤーカップ2026
全試合結果(リーグ戦)
全8チームでの総当たり戦
◆1日目(1月3日)
福岡第一(福岡) 69-67 中部大第一(愛知)
福岡大大濠(福岡) 94-87 東山(京都)
八王子学園八王子(東京) 76-38 駒大苫小牧(北海道)
◆2日目(1月4日)
福岡第一(福岡) 88-36 駒大苫小牧(北海道)
中部大第一(愛知) 70-59 東山(京都)
福岡大大濠(福岡) 88-65 八王子学園八王子(東京)
東山(京都) 72-41 駒大苫小牧(北海道)
福岡大大濠(福岡) 87-81 中部大第一(愛知)
◆3日目(1月5日)
八王子学園八王子(東京) 65-60 福岡第一(福岡)
福岡大大濠(福岡) 77-48 駒大苫小牧(北海道)
中部大第一(愛知) 89-78 八王子学園八王子(東京)
福岡第一(福岡) 69-69 東山(京都)
▪️新春の舞台が示した2026年の序章
結果、内容、そして物語。
卒業を控えた3年生を除いた編成で行われたニューイヤーカップ2026は、王者・福岡大大濠の盤石な選手層と、白谷桂誠ジャック、本田蕗以という明確な得点軸の存在、そして東山の世代交代という新たなストーリーを同時に映し出した。
この新春の序章が、インターハイ、そして次のウインターカップへとどうつながっていくのか。
2026年の高校バスケットボールは、すでに熱を帯びて動き出している。
【文:高須基一朗】



