「12月は彼らの月だった」―ブランソンとSGAが示した“支配者の証明”

2026.1.3

【©️NBA】

NBAの12月は、明確な主役の存在をリーグ全体に突きつける1か月となった。

現地時間1月2日、NBAが発表した月間最優秀選手(MVP)に選ばれたのは、

イースタン・カンファレンスからニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソン、ウエスタン・カンファレンスからオクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)。数字だけでは語り尽くせない“支配力”を示した両雄の受賞は、極めて順当だったと言える。


 

ニックスを牽引したブランソンは、12月に13試合へ出場し、平均30.6得点、7.1アシスト。リーグ屈指の得点効率と試合運びでチームを10勝4敗へ導いた。キャリア3度目となる月間MVPだが、今回は単なる好調期ではない。「このチームは誰のものか」を明確に示す1か月だった。

とりわけ象徴的だったのがNBAカップでの存在感だ。準決勝では40得点を叩き込み、決勝でも25得点8アシストと試合を完全掌握。名門ニックスを頂点へ導いたその姿は、エースの定義を更新するものだった。47.5%のFG成功率、3ポイント40.5%という高水準も、派手さより“確実性”を武器とするブランソンらしい。

ニックスは23勝10敗でイースト2位。1996-97年以来のハイペースで白星を積み重ねており、その中心にブランソンがいることに疑いの余地はない。


 

一方、西を席巻したのがSGAだ。

12試合で平均31.4得点を記録し、FG成功率は驚異の59.4%。

8度の30得点超えをマークしながら、

ターンオーバーは最小限。効率、安定感、

勝負強さ―すべてがトップ水準だった。

シーズン平均32.1得点、1.9ターンオーバーという歴史的ペースだ。

これはNBA史上前例のない領域であり、

さらに20得点以上連続試合は105試合に到達。

偉大なウィルト・チェンバレンの記録に肉薄する数字が、

SGAの“静かな支配”を物語っている。

サンダーは12月こそやや足踏みしたものの、29勝5敗で堂々のリーグ首位。

若いチームを頂点へ押し上げているのは、間違いなくSGAという絶対的軸の存在だ。

12月のNBAは、単なる月間表彰を超えたメッセージを残した。
このリーグは今、ブランソンとSGAという2人のガードによって動いている。

数字では測れない“支配”を示した2人の受賞は、後半戦、そしてプレーオフを占う上でも重要な指標となりそうだ。