今井達也投手がアストロズと電撃合意 交渉期限直前に3年最大99億円超の大型契約成立
【©️Houston Astros】
西武からポスティングシステムを利用し、メジャーリーグ移籍を目指していた今井達也投手(27)が、アストロズと契約合意に達したことが1日(日本時間2日)に分かった。45日間の交渉期限が米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前7時)に迫る中での決着となり、まさに土壇場での電撃合意となった。
複数の現地メディアによると、契約は3年総額5400万ドル(約85億円)。投球回数などに応じた出来高が設定され、最大で3年6300万ドル(約99億円)に達する可能性があるという。さらに注目を集めているのが、日本人投手としては異例となる毎年オフにオプトアウト(契約破棄条項)を行使できる内容が盛り込まれている点だ。
3年契約でありながら、シーズン終了ごとにFA市場へ再び出る道が用意された、極めて柔軟性の高い契約となった。
アストロズは2017年から8年連続でポストシーズンに進出し、17年、22年には世界一に輝いた名門。25年シーズンは9年ぶりにプレーオフ進出を逃したものの、地区2位と地力の高さは健在だ。エース格だったフランバー・バルデスはFAで去就が不透明な一方、27歳右腕ハンター・ブラウンが3年連続2桁勝利を挙げるなど先発陣の再構築が進んでいる。打線もホセ・アルテューベ、ヨルダン・アルバレスら強打者を擁し、即戦力としての期待は大きい。
今井投手は作新学院高3年の2016年夏、甲子園でエースとして優勝投手に輝き、同年ドラフト1位で西武に入団。
プロ入り後は着実に成長を遂げ、23年に初の2桁勝利、24年には最多奪三振のタイトルを獲得。25年シーズンは24登板で10勝5敗、防御率1.92と圧巻の成績を残した。シーズン終了後には「一番いい時期が過ぎてからじゃ遅い。どこまで通用するのか試したい」と語り、球団の理解を得てポスティングが認められていた。
米国での評価も高かった。
昨年11月に放送されたテレビ番組で放った「ドジャースを倒したい」という堂々の発言は現地でも話題となり、MLB公式サイトが反応するなど、早くも存在感を示していた。先発投手のFAランキングでは4位に評価され、ヤンキース、カブス、パドレス、フィリーズなど複数球団が争奪戦を繰り広げていたとみられる。
西武のファン感謝デーでは、メジャー挑戦を後押しする大声援に涙を流した今井投手。「第一線で活躍することが球団への恩返し」と語っていた右腕が、ついに夢への一歩を踏み出す。日本球界屈指の剛腕は、世界最高峰の舞台でその真価を試す。

