「老化? それがどうした」 41歳でも主役 レブロン・ジェームズは常識を破壊する23年目の現在地
【©️Los Angeles Dodgers 】
NBAの歴史が、またひとつ書き換えられようとしている。
現地時間12月30日、ロサンゼルス・レイカーズの
レブロン・ジェームズが41歳の誕生日を迎えた。
前人未到のキャリア23年目。もはや「現役最年長」という言葉ですら、
この男の異常性を表し切れない。
チームからは“キングサイズ”のバースデーケーキが用意され、ロッカールームでは仲間たちの祝福が響いた。しかし、主役の視線は未来を見据えたままだ。
祝祭の空気に浸る様子はなく、その姿は今なお「戦う選手」であり続けている。
今季、レブロンは坐骨神経痛の影響でキャンプから開幕序盤までを欠場。
2025-26シーズン最初の14試合を全休するという、
キャリアでも稀なスタートとなった。
だが11月19日のユタ・ジャズ戦で復帰すると、
まるで何事もなかったかのようにコートを支配し始める。
ここまで14試合に出場し、平均32.9分で20.5得点、
4.9リバウンド、6.7アシスト。
フィールドゴール成功率は50.7%。
40代の選手に向けられる「衰え」という言葉を、数字が一蹴している。
特筆すべきは直近の安定感だ。直近6試合中5試合で23得点以上を記録。
41歳にして、ルカ・ドンチッチ、オースティン・リーブスに次ぐ
得点源として君臨する姿は、もはや“奇跡”ではなく“日常”となりつつある。
リーブスが負傷離脱する現在のレイカーズにとって、
この大ベテランの存在は生命線だ。
26日のロケッツ戦で今季初の3連敗を喫したものの、
29日のキングス戦で立て直しに成功。
30日終了時点で20勝10敗、ウェスタン・カンファレンス4位につけている。
そして迎える“バースデーゲーム”。
相手はイースタン首位、24勝8敗と絶好調のデトロイト・ピストンズだ。
データサイト『StatMuse』によれば、レブロンは誕生日に行われた試合で平均32.9得点、7.1リバウンド、6.9アシスト。3ポイント成功率は42.3%。
節目の日に限って、さらにギアを上げる男でもある。
「俺は老化と戦っている。そして今は、俺が老化を打ち負かしていると言いたい」
41歳を前にして放たれたこの言葉は、決して虚勢ではない。
年齢という概念そのものに挑み続けるレブロン・ジェームズ。
彼のキャリアは、もはや“続いている”のではなく、“更新され続けている”。



