RIZIN女子格闘技 伊澤星花選手がRENAを完全制圧 舌戦の行方は「仲良くなるか、決裂か」―女王の余裕と覚悟

2025.12.31

【©️RIZIN FF】

大みそかの大舞台で、女子スーパーアトム級の“力関係”がはっきりと示された。

31日にさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技イベント「RIZIN 師走の超強者祭り」。注目の「紅一点カード」となった女子スーパーアトム級タイトルマッチは、王者・伊澤星花が挑戦者RENAを2回一本で下し、3度目の防衛に成功した。


 

チョークに捕まり無念のタップ。

RIZIN女子戦線を長年けん引してきたRENA選手は、

リング上で涙を流しながらも、声援に応えて花道を引き揚げた。

一方で、勝者の伊澤選手は冷静そのもの。

キャリア無敗を更新し、“絶対女王”としての立場をさらに盤石なものにした。

試合以上に注目を集めてきたのが、両者の間で繰り広げられてきた舌戦だ。

試合後会見で、伊澤選手はRENA選手との関係性について率直な胸中を明かした。

「正直、まだ本心が見えていない部分はあります。カメラを意識している感じもあったので。ちゃんと本音で話したら、めっちゃくちゃ仲良くなれるかもしれないし、めっちゃ仲悪くなる可能性もあります」

挑発と緊張感を演出してきた因縁に対し、

伊澤選手は一歩引いた視点で語りつつも、余裕をにじませた。

もっとも、競技者としての評価に迷いはない。

再戦の可能性を問われると、

「もう1回やっても、自分が極めて勝つと思います」と即答。

女子格闘技の“顔”として君臨してきた先輩への敬意を示しながらも、

立場の違いは明確に線引きした。

「女子には強い選手がまだまだいる。その中を勝ち上がって、もう一度来てくれるなら、やりたいです」

言葉通り、伊澤選手の視線は女王として、すでに次の挑戦者に向いている。