疑惑噴出！「緊急入院」は本当だったのか!?

ガルシア“体調不良”の裏で目撃された「ホテルの朝食」

寺地拳四朗、涙の世界戦中止…IBFはどう裁定するのか

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あまりにも後味の悪い幕切れだった。

サウジアラビア・リヤドで開催されたビッグイベント「The Ring V：Night of the Samurai」。スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（32＝大橋）と、転級初戦の中谷潤人（27＝M.T）が揃って勝利を収め、興行自体は大きな成功を収めた。
だが、その華やかな舞台の裏で、一つの世界戦が無惨にも消えた。

IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ。
挑戦者・寺地拳四朗選手（33＝BMB）が狙った日本人8人目の3階級制覇は、

王者ウィリバルド・ガルシア（36＝メキシコ）の「体調不良」を理由に、

直前で中止となった。

号泣する拳四朗選手の姿は、多くのファンの胸を打った。
しかし―事態はそれで終わらなかった。

「緊急入院」のはずが…

ホテルのビュッフェで朝食を？

リング誌は速報でこう伝えた。
「ガルシアがセレモニー計量後に体調を崩し、緊急入院したため試合は中止」

だが、その報道に大きな疑問符がつく。

拳四朗陣営は、試合会場ムハマド・アブド・アリーナで、主催者側にこう問い詰めた。
「ガルシアは、本当に緊急入院したんですか？」

なぜならば・・・翌朝、ガルシアはホテルのレストランで

“普通に朝食を取っている姿”を目撃されていたからだ。

しかも、その光景を見たのは拳四朗選手本人だったという。

出場選手は全員、リヤド市内の同じホテルに宿泊。
ビュッフェ形式の朝食会場で、王者は姿を見せ、食事をしていた――。
これが事実なら、「緊急入院」とは一体何だったのか。

「脱水症状」説明の違和感

陣営の怒りは爆発寸前

　プロモーターのジョー・ギボンズ氏は
「胃の調子が悪くなり検査を受けた」と説明している。

検査のため病院に行った可能性は否定できない。
だが、本当に試合中止に至るほど深刻な症状だったのなら、

即ホテルに戻り、朝食を取れるのか。

拳四朗選手の陣営の怒りが収まらないのも無理はない。

中止の連絡が入ったのは、試合前日の午後10時。
「脱水症状らしい」という曖昧な説明だけで、詳細は不明。
その直後に「リング誌が速報する」と伝えられ、拳四朗には非情な現実が突きつけられた。

「代替試合」提案も空転 ルールの壁は越えられず

総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官はSNSで代替カードを示唆したが、

具体的なオファーはなし。
計量もしていない選手との試合など、認められるはずもない。

加藤健太トレーナーは冷静に語る。
「気持ちはありがたいが、ルール的に不可能。こちらが拒否した形にならないよう配慮した」

当日になってようやく、マッチルーム、サウジのコミッション、ドクターらから正式説明がなされた。

セレモニー計量では雄叫び

その数時間後に何が起きたのか

ガルシアは当日午前に本計量をクリア。
数時間後のセレモニー計量では
「オレが強い。明日は勝つ！」
と、高らかに宣言していた。

しかし、その後の食事を胃が受け付けず、嘔吐。
脱水症状が見られたため、マネージャー判断で病院へ―これが主催者側の説明だ。

だが、そこに残るのは拭えぬ違和感だ。IBFはどう裁定するのか

世界が注視する“不可解な中止”

涙を飲んだ拳四朗選手。世界戦を失っただけではない。
キャリアの節目そのものが、不透明な理由で奪われた。

IBFはこの一件をどう裁定するのか。
再戦は認められるのか。
王者に処分はあるのか。

疑惑は消えていない。