ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の

井上尚弥（大橋）が、その強さを“音”でも世界に刻み込んだ。

井上尚弥選手は27日、サウジアラビア・リヤドのモハメド・アブドゥ・アリーナで行われた防衛戦で、WBC同級2位のアラン・ピカソ（メキシコ）と対戦。

12ラウンドを戦い抜き、3―0の判定で勝利を収めた。

内容はフルラウンドに及んだが、

試合後に海外で大きな話題となったのは、

リングサイドで記録された“決定的な瞬間”だった。

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米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」は試合後、

公式X（旧ツイッター）に1本の動画を投稿。

「ボディショットの音を聞いてみて」という短いコメントとともに公開された映像には、エプロンサイド至近距離から捉えられた井上尚弥選手の攻撃が映し出されている。

グローブがピカソのボディをとらえるたびに響く乾いた衝撃音。

映像越しでもはっきり分かるほどの重さと鋭さに、海外ファンは即座に反応した。

階級を超越した破壊力に改めて注目が集まった。

井上尚弥選手はこれで世界戦27連勝。

元ヘビー級王者ジョー・ルイス、5階級制覇のフロイド・メイウェザー（ともに米国）を抜き、歴代最多記録を更新した。

2試合連続で判定決着となったものの、

その存在感と衝撃は衰えるどころか、さらに研ぎ澄まされている。

拳が鳴らす“音”ひとつで世界を震撼させる王者。

井上尚弥選手は、勝敗以上のインパクトをリングに残し続けている。