佐藤凪が25得点で主役に!東山が福岡第一を撃破、悲願の初優勝へ王手【ウインターカップ男子準決勝】
【©️SoftBank ウインターカップ2025】
12月28日、東京体育館で行われた「SoftBank ウインターカップ2025(令和7年度 第78回全国高校バスケットボール選手権大会)」男子準決勝で、東山高校(京都)が福岡第一高校(福岡)を72―58で下し、初の決勝進出を果たした。39分以上コートに立ち続けた佐藤凪が25得点とチームをけん引し、“福岡対決”となる決勝カードを阻止した。
第1クォーターから主導権を握ったのは東山だった。
佐藤兄弟を軸にした高いディフェンス強度で福岡第一のミスを誘発し、
速攻とインサイドの合わせで着実に加点。
佐藤凪のゴール下、外角シュートが効果的に決まり、
福岡第一を9得点に封じて20―9と大きくリードを奪った。
第2クォーターは福岡第一が反撃。
背番号42を中心に3ポイントシュートで流れを引き戻し、点差を詰めていく。
東山は主導権を渡さなかったものの、福岡第一の“堅守速攻”に押し込まれる時間帯もあり、36―35の1点差で前半を終えた。
後半に入ると、再び東山の時間が訪れる。第3クォーター、佐藤凪と佐藤久遠の兄弟のプレイが冴え、ペイントエリアで確実に得点を積み重ねた。
外角シュートに苦しむ福岡第一を尻目に、リバウンドとセカンドチャンスを制して着実に点差を拡大。
入場者数8116人の大観衆が見守る中、東山が流れを完全に掌握した。
最終第4クォーターも東山の集中力は切れなかった。福岡第一が双子選手を軸に打開を図るも、東山は要所でスティールを奪い、試合巧者ぶりを発揮。佐藤凪がミドルシュート、フリースローで確実に得点を重ね、終盤は冷静に時計を進めて勝負を決めた。
個人成績では、東山の佐藤凪が25得点10アシスト3スティールのダブルダブルを記録。ウェトゥブワシャエノックが11得点19リバウンドでゴール下を支配し、鈴木勇功も13得点8リバウンドと攻守で貢献した。
佐藤久遠も9得点を挙げ、兄弟の連携が勝利を大きく引き寄せた。
一方の福岡第一は、長岡大杜が6本の3ポイントシュートを含むゲームハイ26得点と奮闘。宮本耀も10得点4アシストをマークしたが、得点が一部選手に偏り、準決勝で涙をのむ結果となった。
なお、もう一方の準決勝では福岡大学附属大濠高校が鳥取城北高校との激闘を制し、決勝進出を決定。
東山は悲願のウインターカップ初優勝をかけ、29日に福大大濠と激突する。
■試合結果
福岡第一 58―72 東山
福岡第一|9|26|11|12|=58
東 山|20|16|16|20|=72





















