【ウインターカップ男子2回戦】 大濠の「走るバスケ」が羽黒を粉砕 23番・白谷が躍動、99―62で圧勝

2025.12.25

高校バスケットボールの祭典・ウインターカップ男子2回戦は12月25日、東京体育館で行われ、福岡大学附属大濠(福岡)が羽黒(山形)を99―62で下し、危なげなく次ラウンドへ駒を進めた。


 

 

試合は序盤から大濠のペースだった。

立ち上がりからトランジションの速さを前面に押し出し、「走るバスケ」で主導権を完全に掌握。第2クォーター残り4分45秒の時点で40―19と大きくリードを広げ、早くも試合の流れを決定づけた。

大濠は12番・中村のタップシュートや、5番・栗原の走り勝ちからのレイアップなど、攻守の切り替えで羽黒を圧倒。一方の羽黒も22番・齋藤奏太がドライブからフリースローを獲得し、さらに3ポイントを沈めるなど意地を見せる場面はあったが、流れを引き戻すには至らなかった。

羽黒は高さとフィジカルを生かしてリバウンドから反撃を試みるものの、大濠の守備強度は落ちない。8番・サントスが要所で体を張り、9番・廣田はポストプレーで確実に加点。羽黒が外角シュートを決めれば、すかさず14番・本田が3ポイントで応戦するなど、点差は縮まらないまま試合は進んだ。

後半は大濠23番・白谷柱誠ジャックが完全に試合を支配した。両手ダンクで会場を沸かせると、右45度からの3ポイント、フェイクを織り交ぜたミドルシュート、さらにはオフェンスリバウンドからの連続得点と、まさに独壇場。第3クォーター終了時には78―44と、勝敗はほぼ決した。

最終スコアは99―62。大濠は本田がチーム最多24得点、白谷が13得点16リバウンドと躍動し、攻守にわたって完成度の高さを示した。対する羽黒は柏﨑歩人が18得点と奮闘したものの、チーム全体としては大濠のスピードと決定力に屈する形となった。

全国屈指の総合力を改めて証明した福岡大附属大濠。

優勝候補の名にふさわしい内容で、

次戦へ向けてさらに存在感を強めた一戦となった。