ウインターカップ2025女子2回戦】八雲学園、終盤の運動量とリバウンドで逆転勝利 県立石川の粘りを振り切る
高校バスケットボールの冬の祭典「ウインターカップ2025」は
12月24日、東京体育館で女子2回戦が行われ、東京都代表の八雲学園高等学校が
沖縄県代表・県立石川高等学校を61―51で下し、3回戦進出を決めた。
試合は前半、県立石川が主導権を握った。
インサイドではセンターのボリー・アイダ・ラソウル(12番)が落ち着いたプレーを見せ、ペイントエリアで確実に得点を重ねる。さらに渡口光(23番)、当真妃奈(27番)がローテーションから効果的に得点し、前半を21―16とリードして折り返した。
一方の八雲学園は、立ち上がりからセンターのテウ・アダマ(9番)を軸に攻撃を組み立てるも、アウトサイドの精度に苦しみ、思うように流れをつかめない時間帯が続いた。それでもアダマはフリースローやゴール下で着実に加点し、我慢の展開で食らいつく。
試合が大きく動いたのは後半だ。第3クォーター、
八雲は松崎菜緒(4番)と田中椎紗(6番)が要所で得点を挙げ、
アダマの3ポイントシュートも決まり、
48―47と1点差まで詰め寄って最終クォーターへ。
迎えた第4クォーターはロースコアの我慢比べとなったが、ここで八雲の運動量が明確な差となって表れる。松崎の鋭いレイアップやフローター、アダマの走力を生かしたゴール下の得点でついに逆転。リバウンドでもアダマが圧倒的な存在感を示し、
終盤にかけて主導権を完全に掌握した。
県立石川はセンター陣が徐々に疲労を見せ、速攻対応が遅れる場面が増加。
最後まで粘りを見せたものの、八雲の勢いを止めるには至らず、
スコアは61―51で試合終了となった。
八雲学園はテウ・アダマが31得点、33リバウンドの圧巻のスタッツを記録。
勝負どころでの松崎の得点力と、
チーム全体のリバウンド支配が逆転勝利の決定打となった。
一方、敗れた県立石川はボリー(12番)が15得点、渡口(23番)が17得点と健闘。
前半の完成度の高いゲーム運びは光ったが、
後半のスタミナとリバウンド対応が課題として残る一戦となった。

















