2時間サスペンスが映画で蘇る 主題歌は竹内まりや「シングル・アゲイン」 第1弾は“崖”のDNA全開
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かつて日本のテレビドラマ界を席巻した「2時間サスペンス」が、
ついに映画として帰ってくる。
その象徴的な一歩となる「2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ」
主題歌に選ばれたのは、
竹内まりやの名曲「シングル・アゲイン」。
昭和から平成にかけて視聴者の記憶に深く刻まれた
“あの世界観”が、スクリーンで再構築される。
シリーズ第1弾として公開されるのは、
『テレビショッピングの女王 青池春香の事件チャンネル』。
ポスタービジュアル、予告編、豪華共演陣、
相関図が一挙に解禁され、往年のサスペンスファンの期待を一気に引き上げた。
最盛期には、各局あわせて年間200本近くが制作されていた2時間サスペンスドラマ。
「火曜サスペンス劇場」「土曜ワイド劇場」など、誰もが一度はそのタイトルロゴを目にしたはずだ。本シリーズは、その膨大な蓄積を“テレビではなく映画”というフォーマットで再提示する試みとなる。
第1弾は2026年2月6日より、池袋HUMAXシネマズ、全国イオンシネマで公開。
主演は名取裕子と友近のダブル主演という異色かつ強力な布陣だ。
名取が演じるのは、歴代最高売上を誇る伝説的ナビゲーターにしてカリスマバイヤー・青池春香。一方の友近は、関西を拠点に実演販売の女王として君臨する長野吉江役を務める。
“テレビショッピング”という一見サスペンスとは距離のある舞台設定が、逆に新たな緊張感を生み出す。
シリーズ主題歌に起用された「シングル・アゲイン」は、1989年に日本テレビ『火曜サスペンス劇場』の8代目主題歌として制作された楽曲。
物語の余韻を包み込むように流れるエンディングテーマは、2時間サスペンスというジャンルの記憶そのものと言っても過言ではない。
公開された予告編は、その“お約束”を真正面から受け止めた内容だ。
2時間サスペンスの代名詞とも言える「崖」から幕を開け、テレビショッピングの生放送中に起こる殺人事件によって、スタジオは一転して修羅場と化す。
水野真紀、東ちづる、中山忍、風間トオル、国広富之といった、サスペンス常連とも言える顔ぶれに加え、加藤諒が新たなスパイスを加える。
まさに“崖を経験してきた俳優陣”がずらりと揃い、ジャンルへの深い理解と遊び心が感じられるキャスティングだ。
主題歌を手がけた竹内まりやは、次のようにコメントを寄せている。
1989年に作った「シングル・アゲイン」を、この度「2時間サスペンス THE MOVIEシリーズ」の主題歌に起用していただけたことを心から光栄に思います。
歌謡曲的アプローチに敢えて挑戦した異色作でしたが、結果的に私のリスナー層を広げてくれた大切な作品になりました。
36年の時を経て、再びエンディングでこの曲が流れることに、感慨無量です。
懐かしさに寄りかかるだけではない。
2時間サスペンスという“様式美”を、
映画という新たな器でどう進化させるのか

