【ウインターカップ2025 男子1回戦】東山(京都①)、中部第一(愛知)との注目カード制す 第4Qに“東山の8番・中村颯斗”が爆発、86―68で快勝
高校バスケットボールの冬の祭典「ウインターカップ2025」は12月24日、東京体育館で大会2日目を迎えた。
第1試合には、優勝候補の一角と目されてきた東山高等学校(京都①)と中部大学第一高等学校(愛知)が登場。アンダーカード屈指の好カードは、「どちらかが初戦敗退」という過酷な一戦となった。
■序盤から拮抗、両校の主力が存在感
立ち上がり、東山は東山の9番・ウェトゥ・ブワシャ・エノックがシュートを外す場面もあったが、徐々にリズムをつかむ。
中でも安定感を示したのが東山の8番・中村颯斗。スティールからのレイアップや、ペイントエリアでの個人技で着実に得点を重ねた。
対する中部第一は、中部第一の8番・ムアンバ・ジョナサンがインサイドで強さを発揮。
さらに中部第一の5番・清水祥敬、中部第一の6番・西村謙槙が速攻や外角シュートで応戦し、第1クォーターから一進一退の展開が続いた。
■前半は1点差、東山がわずかに主導権
PGの強度、センターの高さともに拮抗した前半戦。
その中で、試合の流れを読む力で光ったのが東山の5番・佐藤凪だった。
第2クォーター終盤、東山の5番・佐藤凪が3ポイントシュートを沈めると、ファウルを誘ってフリースローでも加点。
中部第一も中部第一の9番・島田康大朗がポストプレーで得点を重ね、前半は37―36と東山が1点リードで折り返した。
■後半も接戦、中部第一が食らいつく
後半開始直後、中部第一は中部第一の8番・ムアンバ・ジョナサンがアタックでファウルを獲得し、フリースローで同点に追いつく。
さらに中部第一の6番・西村謙槙が3ポイントを沈め、中部第一の10番・音山繋太も外角シュートを決めるなど、主導権を奪いにかかる。
それでも東山は冷静だった。
東山の14番・佐藤久遠がペイントで確実に得点し、東山の6番・カンダ・マビカ・サロモンがリバウンドで存在感を示す。
点差を保ったまま、勝負は最終クォーターへともつれ込んだ。
■第4Q、東山のエースが試合を決定づける
第4クォーター開始直後、流れを完全に引き寄せたのは東山の5番・佐藤凪だった。
強いメンタルを感じさせる3ポイントを最終クオーターの最初のショットで沈め、
続く攻撃でも味方を生かす展開を作る。
中盤に、東山の6番・カンダ・マビカ・サロモンが、中部第一の6番・西村謙槙を払い倒すことがアンスポーツマンライクファウルを誘発し、一時、中部第一に流れが傾く可能性があったが、ここでも東山は冷静だった。
東山の8番・中村颯斗が3ポイントシュートを3連続成功。
会場の空気を一気に支配した、中部第一の戦意を削いだ。
終盤は、東山の5番・佐藤凪から東山の4番・藪元太郎への連続アシスト、
さらに東山の8番・中村颯斗がレイアップと外角シュートで畳みかけ、第4クォーターだけで32得点を奪取。
一気に22点差まで広げ、勝負を決定づけた。
■試合結果
東山高等学校 86―68 中部大学第一高等学校
東山:18|19|17|32|86
中部第一:16|20|21|11|68

