【ウインターカップ初日】日本航空石川が八王子学園八王子を圧倒 インサイドと遂行力で82―61の快勝
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高校バスケットボールの冬の大舞台「ウインターカップ」は23日、初日を迎えた。
注目カードのひとつとして登場した八王子学園八王子高等学校(東京②)は、日本航空高等学校石川(石川①)と対戦。しかし、試合は終始、日本航空石川が主導権を握る展開となり、82―61で快勝。
■第1Q:制空権を握った日本航空石川が主導権
試合序盤から明確だったのは、インサイドの支配力の差だ。
日本航空石川は28番ジャキテ・マリエがリバウンドで圧倒的な存在感を発揮。
八王子の攻撃を封じると、大切な場面で必ず連動し
15番の小杉優衣、17番の武川穏音が外角からも的確に得点を重ねる。
八王子は99番シセ・ファンタを起点に攻撃を組み立てるが、
守備網を敷かれ、単発の得点にとどまる。
第1Q終了時点で26―12。日本航空石川が大きくリードを奪った。
■第2Q:99番の奮闘も、流れは引き戻せず
第2Qに入ると、八王子は32番狩野百香のカットインから
99番シセ・ファンタのアシストなどで徐々にリズムを取り戻し、
一時は一桁差まで詰め寄る場面も見せた。
それでも、日本航空石川は慌てない。
インサイドでは28番が着実に加点し、外では15番が巧みに試合をコントロール。
八王子が99番をベンチに下げた時間帯には、再び流れを引き寄せ、
前半を34―28とリードして折り返した。
■第3Q:エース小杉が試合を決定づける
勝負の流れを決定づけたのが第3Qだった。
日本航空石川のエース、15番・小杉優衣が攻守にわたって存在感を発揮。ドライブからの得点、アシスト、さらにはファウルを誘うプレーで着実にスコアを積み上げる。
一方の八王子は99番がファウルトラブルに陥り、攻撃の選択肢が限定される苦しい展開に。
3Q終了時点でスコアは61―54。得点を縮めて入るが、チーム力での自力差が顕著だった。
■第4Q:遂行力の差が明確に
最終Q、八王子はオールコートプレスで反撃を試みるが、日本航空石川は冷静に対応。
要所で小杉がフリースローを確実に沈め、試合の流れを渡さない。
終盤4分、15番のスティールからのドライブが決まり、
会場の空気は一気に決着ムードへ。
残り2分50秒、77―58とした時点で勝利を決定づけた。
■数字が物語る「完成度」
日本航空石川は、
28番ジャキテ・マリエ:30得点・25リバウンド
15番小杉優衣:30得点
と、インサイドとエースが役割を完遂。一方、八王子は99番シセ・ファンタが
39得点・19リバウンドと孤軍奮闘したものの、
チームとしての得点力と遂行力に差が出た。
■試合結果
日本航空高等学校石川(石川①)82―61 八王子学園八王子高等学校(東京②)
(26―12、18―18、23―24、21―7)
【文:高須基一朗】



