レアルのエムバペ選手が遂に“神話”の領域へ―ロナウドに並ぶ年間59発!!レアルの歴史が動いた一夜
【©️Real Madrid】
サンティアゴ・ベルナベウに、新たな物語が刻まれた。
レアル・マドリードのキリアン・エムバペが、
クラブの象徴であり“絶対的存在”だった
クリスティアーノ・ロナウドの記録に肩を並べた。
スペイン1部リーグ第17節、セビージャFC戦。1点をリードして迎えた86分、エムバペは冷静にPKを沈め、これで年間59ゴール。
2013年にロナウドが打ち立てて以来、誰も近づけなかったクラブ記録に、
ついに並んだ瞬間だった。
ゴール直後、エムバペは跳び上がった。
それは単なる喜びの表現ではない。レアルの歴史を支配してきた英雄へのオマージュ――ロナウドの代名詞とも言えるジャンプパフォーマンスだった。
しかもこの日は、エムバペ自身の27歳の誕生日。
「特別な日」という言葉では言い尽くせないほどの意味を、このゴールは持っていた。
試合後、エムバペはクラブ公式メディアで静かに、しかし確かな誇りを込めて語った。
「誕生日に、夢のクラブでプレーし、こんな記録に並べるなんて信じられない。クリスティアーノは僕のアイドルで、レアル史上最高の選手であり、世界的に偉大な存在。彼のようにできたことは光栄だ」
シャビ・アロンソ監督の下、今季のレアルは決して盤石とは言えない。試行錯誤を繰り返すチームの中で、エムバペだけが異次元の得点力で輝きを放っている。
公式戦24試合で29得点―数字は、彼がすでに“中心選手”ではなく、“象徴”になりつつあることを物語る。
ロナウドはレアルで438試合に出場し、450得点という金字塔を打ち立て、クラブ史上最多得点者としてその名を刻んだ。
一方のエムバペは、通算83試合で73得点。キャリアの歩みはまだ途中だが、到達点の高さはすでに歴史級だ。
ロナウドの記録に「並んだ」だけではない。
この夜、エムバペは―レアル・マドリードという巨大クラブの次なる時代を背負う存在であることを、誰の目にも明らかにした。

