Jリーグがシーズン移行期の特別大会に積極投資 26年6月期は将来見据えた予算編成

2025.12.16

【© 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)】

Jリーグは15日、都内で社員総会を開き、秋春制へのシーズン移行を控えた特別大会「百年構想リーグ」(2026年2~6月)を開催する2026年6月期の事業計画を承認した。

新たな節目となる大会の成功に向け、リーグ全体の価値向上を見据えた積極的な投資を行う方針を明確にした。


 

今回の予算では、特別大会を幅広い層に訴求するための大規模プロモーションを実施。

国立競技場の活用施策をはじめ、デジタル広告など集客や露出強化に向けた施策費用を計上した。

加えて、降雪地域をホームタウンとするクラブを対象に、

施設整備を支援する助成金も盛り込み、リーグ全体の競技環境向上を図る。

これらの先行投資により、当期は収支上の赤字を見込む形となったが、リーグとしての財務基盤は安定しているという。

青影宜典執行役員は

「将来に向けた投資とクラブへのサポートを重視した結果だが、十分な内部留保があり、Jリーグの財務状況が悪化するものではない」と説明。

中長期的な成長戦略の一環であることを強調した。

秋春制移行という大きな転換点を前に、Jリーグは新たな挑戦への準備を着実に進めている。特別大会を通じてファンとの接点を広げ、次の時代へ向けた土台づくりを加速させる構えだ。