ブランソンが主役の夜―ニックスが堂々の勝利でNBAカップ決勝戦へ進出

2025.12.14

40得点の圧巻パフォーマンス、東の頂点をつかむ

【©️New York Knicks 】

ニューヨーク・ニックスが、チームの新たな歴史を切り開いた。

12月14日(現地時間13日)に行われた「エミレーツNBAカップ2025」準決勝で、ニックスはオーランド・マジックと対戦。終盤まで続いた激しい点の応酬を制し、132―120で勝利を収め、初のNBAカップ決勝進出を決めた。


 

この一戦で圧倒的な存在感を放ったのが、司令塔ジェイレン・ブランソンだ。前半から果敢にゴールへ向かい、相手ディフェンスを切り裂くドライブと正確無比なシュートで得点を量産。最終的に今季最多となる40得点を叩き出し、8アシストを記録するなど、エースとして試合を完全に支配した。

 試合は序盤、マジックが主導権を握る展開でスタートした。第1クォーターは36―33とマジックがリード。しかし第2クォーターに入ると、ブランソンを中心にニックスが攻撃のテンポを引き上げる。ハーフタイムまでに71―64と逆転し、流れを自分たちのものにした。

 後半は、パオロ・バンケロとデズモンド・ベインを軸にマジックが反撃。一時は再逆転を許したものの、ニックスは動じなかった。カール・アンソニー・タウンズ、OG・アヌノビーらが要所で得点を重ね、100―92とリードして最終クォーターへ突入すると、第4クォーターは試合巧者ぶりを発揮。マジックの追い上げを冷静に振り切り、勝利を手繰り寄せた。

 ニックスはブランソンの40得点に加え、タウンズが29得点8リバウンド、アヌノビーが24得点6リバウンド3スティールと盤石の布陣。ジョシュ・ハート、ミケル・ブリッジズも攻守で貢献し、チームとしての完成度の高さを印象づけた。

 一方のマジックは、ジェイレン・サグスが26得点7アシスト、バンケロが25得点8リバウンドと奮闘。ただ、サグスが第4クォーター途中に股関節の痛みでベンチに下がるなど、終盤の失速が響いた。

 決勝は12月17日、準決勝と同じラスベガスで開催される。

ニックスは、トーナメント準決勝でオクラホマシティ・サンダーに勝利したサンアントニオ・スパーズと決勝戦で対戦する。