【©️Los Angeles Clippers】

NBAロサンゼルス・クリッパーズは3日（日本時間4日）、今シーズン限りでの引退を表明しているベテラン司令塔クリス・ポールについて、「双方が協議のうえ別々の道を進むことを決めた」との声明を発表した。クラブは「今後のキャリアに関しても引き続きサポートしていく」としており、チーム離脱は円満な合意によるものだと強調している。

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■ 41歳を目前に控えた名PG、輝かしいキャリアに幕

来年5月に41歳を迎えるポールは、NBA21年のキャリアで数々の歴史を刻んできた。通算1万2553アシストは歴代2位、2728スティールもトップクラスの数字。リーグを代表するポイントガードとして長く君臨し、最多アシスト5回、最多スティール6回、オールNBA選出11回、オールスター12度など、輝かしい実績を残した。

ウェイクフォレスト大から2005年ドラフト1巡目4位でホーネッツ入り後、クリッパーズ、ロケッツ、サンズ、ウォリアーズ、スパーズなど7チームを渡り歩き、通算1370試合に出場。現役選手の中では屈指の試合数と安定したパフォーマンスを誇る。

 

■ 今季は出場時間限定　SNS投稿が波紋

21年目の今季はここまで16試合に出場。

平均14分、2.9得点、3.3アシストと、限られた時間の中でチームを支えてきた。

しかし2日（同3日）、ポールが自身のSNSで「家に帰るよう言われた」と投稿したことから、急展開への憶測が広がった。

米メディアの中には、指揮官ティロン・ルーとの間に意見の相違があった可能性を指摘する報道もあるが、チーム側は具体的な理由には触れていない。

突然の形となった離脱だが、すでに今季限りの引退を公表しているポールにとっては、長いキャリアを締めくくる過程の一つとも言える。

クリッパーズは「彼の未来を全面的に支援する」と声明を出している。