NBA=ウォリアーズ“勝負所に強い男”セス・カリーが電撃復帰 兄ステフィンも認めるクラッチ力は健在

2025.12.2

【©️Golden Stte Warriors 】

ゴールデンステイト・ウォリアーズは12月2日(現地1日)、FAとなっていたセス・カリーと今季いっぱいの契約を結んだと発表した。わずか2か月前にウェイブされていた35歳のシューターが、再び“兄のチーム”へ戻ってくる。背番号は31。

トレーニングキャンプを共に過ごしたものの、10月に一度はロスターから外れていたセス。だがウォリアーズは、ベンチスコアラー不足が露呈する中で彼の“本当の価値”を再評価したと見られる。


 

■リーグ屈指の精度、勝負所で光る“兄ゆずり”の勝負強さ

昨季のホーネッツでは平均6.5得点と派手さこそないが、3ポイント成功率45.6%はリーグ最高。限られた時間の中でもチームに流れを呼び込むシュート力は健在で、“気づけば効いているタイプ”の典型だ。

そして、ここにきて再評価されているのがクラッチタイムでの強さだ。
ステフィン・カリーのような爆発力こそないものの、僅差の展開で淡々と決め切る集中力は兄譲り。本人もインタビューで「重要な場面ほど冷静でいられる」と語っており、長いキャリアの中で培われた勝負勘がウォリアーズの武器になる可能性は高い。

 

■ドラフト外から11年、渡り歩いても消えなかった存在感

2013年ドラフトで指名外からスタートしたセスは、メンフィス、クリーブランド、フェニックス、サクラメント、ポートランド、フィラデルフィア、ブルックリン、ダラス、そしてホーネッツと渡り歩いた苦労人。
それでもキャリア通算550試合で平均10.0得点、プレイオフでも平均11.6得点と、常に“結果”で居場所を勝ち取ってきた。

派手なスター性を持つ兄とは対照的に、努力と精度で掴んだキャリア。しかし、「ここぞ」で外さないメンタルは確かに兄と同じ血を感じさせる。

 

■兄ステフィンとの再共演はチームの起爆剤に

ウォリアーズは今季、セカンドユニットの得点力不足が課題とされている。
そこで、クラッチに強く、外角で確実に得点を重ねられるセスの復帰はまさに“即戦力”。兄ステフィンとの共演はもちろん、チームの後半戦に向けての流れを変えるピースになりそうだ。