山田裕貴さん 名コメディアン役に次々挑む希代の表現者へ 今度は明石家さんま役に全身全霊「泣けてきてしまいました」 坂本九との“知られざる運命”をドラマ化
【©️日本テレビ】
俳優として近年めざましい活躍を見せる山田裕貴さんが、また一つ大きな挑戦に踏み出した。12月14日放送の日本テレビ系『誰も知らない明石家さんま』(後7:00〜9:54)内のスペシャルドラマ『さんまと坂本九 2人の国民的スター 知られざる運命』で、明石家さんま役を務めることが発表された。
山田さんといえば、志村けん役をはじめ、昭和・平成を代表する名コメディアンの役柄を次々に体現し、その再現力と人間味あふれる演技で高い評価を獲得。芸人の“魂”を深く掘り下げ、その生き様をドラマへ昇華する稀有な存在として高い評価を得ている。
今回の作品では、国民的スター・坂本九を山本耕史さんが演じ、
若き日のさんまとの絆、そして運命的な一夜を描く。
1985年の日本航空123便墜落事故を背景に、
当時毎週月曜に同便へ搭乗していたさんまが味わった衝撃と葛藤―。
本人や関係者への徹底取材をもとに、これまで語られることのなかった
“知られざる真実”に迫る。
■山田裕貴さんが、さんまさんの人生に触れ「胸が熱くなった」
撮影を終えた山田さんは、役への深い没入をにじませながら語る。
「さんまさんを擬似体験させてもらいながら、感じるものがたくさんありました。テレビで見るだけでは分からなかった人間としてのさんまさんの強さ、優しさに触れて、泣けてきてしまいました」
喜劇の裏にある痛みや覚悟を受け止めたからこその言葉だろう。
“笑い”という芸能の核心へ切り込む山田の姿勢は、名コメディアンを演じてきたこれまでの作品とも共鳴し、俳優として新たな段階へ突き進んでいることを示している。
■山本耕史さん「すごく九さんっぽいです!」
一方、坂本九役の山本耕史さんは、山田の役作りに絶大な信頼を寄せる。
「せりふを言ったとき、山田くんが『すごく九さんっぽいです!』と言ってくれた瞬間、安心できました。このドラマは、すてきなさんまさんの1ページを描いた作品。関われてとてもうれしい」
演技派の俳優同士の呼応が、作品に確かな深みを与えているようだ。
■“さんま像”を継ぐ若き表現者として
志村けん役に続き、さんま役という日本お笑い史の両巨頭を演じることになった山田裕貴さん。
一人の役者が、これほど連続して名コメディアン像に挑む例は稀であり、その度胸と吸収力は多方面から“怪物的”と評されている。
笑いの天才たちの情熱と苦悩を受け止め、視聴者へ丁寧に届ける役者——。
山田裕貴さんは、いままさにその領域へ足を踏み入れつつある。




