安青錦、歴史的快挙!豊昇龍を破り九州場所で初優勝

2025.11.23

【©️日本相撲協会】

福岡国際センターで行われた大相撲九州場所千秋楽で、

新関脇の安青錦(安治川)が横綱・豊昇龍(立浪)との

優勝決定戦を制し、初の幕内最高優勝を果たした。

安青錦は本割で大関・琴桜(佐渡ケ嶽)に勝利し、

豊昇龍は横綱・大の里(二所ノ関)が休場だったため12勝3敗で並んでいた。

決定戦での勝利により、21歳8か月という若さでの初Vは、

1958年以降の年6場所制で史上4位の年少記録となった。


今場所は、安青錦の粘り強い相撲が光った。

13日目に大の里に敗れ首位を明け渡すも、14日目には豊昇龍に完勝。

最終的に、低い姿勢を崩さず押し込み、左でまわしを取りながら多彩な技を繰り出す15日間の相撲で栄冠をつかんだ。新入幕から4場所連続で11勝を記録し、今場所は12勝を積み上げ、着実に成長を見せた。

さらに、安青錦の優勝はウクライナ出身力士として初の快挙となる。2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻を受け、安青錦は同年4月に来日。戦禍にある母国にささげる優勝となった。


安青錦(あおにしき・あらた、本名ヤブグシシン・ダニーロ)プロフィール

生年月日:2004年3月23日

出身地:ウクライナ・ビンニツァ

年齢:21歳

身長/体重:182cm/140kg

経歴:7歳で相撲を開始。2019年世界ジュニア選手権3位。

2023年春場所で新入幕、秋場所で小結に昇進。

今場所は関脇として挑戦。