【NBA】マクシーが54得点の大噴火も…シクサーズの課題は依然山積 延長勝利の裏で浮かび上がるチームの“不安材料”

2025.11.22

【©️Philadelphia 76ers】

フィラデルフィア・セブンティシクサーズは11月21日、

敵地ファイサーブ・フォーラムでミルウォーキー・バックスとの一戦に臨み、

延長の末に123-114で辛勝した。スコアだけを見れば快勝に映るが、

内実は“マクシー頼み”の色合いが濃い試合内容だった。


 

この日の主役は言うまでもなくタイリース・マクシー。ドライブ、フローター、3ポイントとあらゆる形で加点し続け、キャリアハイとなる54得点を叩き出した。リバウンド5、アシスト9、スティール3、ブロック3と、攻守にわたりコートを支配したのは間違いない。

しかし裏を返せば、この“大爆発”がなければシクサーズは勝ち切れなかった とも言える。
ポール・ジョージが序盤に21得点と気を吐いたものの、チーム全体での得点配分は偏り、オフェンスの停滞が目立つ時間帯も多かった。クエンティン・グライムズの14得点や、ルーキーのVJ・エッジコムがダブルダブルを記録するなど一定の貢献はあったが、マクシーのハイパフォーマンスを支える“二の矢”“三の矢”としては心許ない。

マクシーは昨季の52得点を上回り、キャリア4度目となる50点超えをマーク。54得点は今季リーグ全体でも2番目の高得点であり、25歳にしてスコアラーとしての確かな成長を証明した。
今季の平均33.4得点・7.9アシストという数字もリーグ屈指だ。

とはいえ、チームとしては楽観できない。
21日終了時点でシクサーズは9勝6敗のイースト6位。

マクシーの個人パフォーマンスはMVP級だが、

勝率は伸び切らず、上位争いに食い込むだけの“安定感”はまだ見えない。