渡辺雄太選手が主将復帰で日本代表を再牽引へ!欠場続いたエースに託された「再出発の責任」

2025.11.20

バスケットボール男子日本代表は19日、

東京都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で、

2027年ワールドカップ(W杯)アジア1次予選に向けた強化合宿を公開した。
注目を集めたのは、昨夏のパリ五輪以来となる代表復帰を果たした渡辺雄太選手。

チームはその渡辺選手に再びキャプテンマークを託し、

“新体制の象徴”として臨む姿勢を明確にした。


 

17日の練習では、富永啓生選手ら若手とコミュニケーションを取りながら軽快に動く渡辺の姿があった。

28日の台湾戦(ジーライオンアリーナ神戸)に向け、「チームの雰囲気は良い。勝たなくてはいけない場面での緊張感も共有できている」と淡々と語る表情には、かつての“攻守の要”としての存在感がにじむ。

■欠場が続いた“空白期間”ホーバス監督は「ストレートに言える」資質を評価

2大会ぶりの8強入りを逃した今年のアジア杯で、渡辺選手は体作りを理由に不参加。その穴は決して小さくなかった。
それでもトム・ホーバス監督は、「ユウタは誰に対してもストレートに言える」と、

コート外も含めたリーダーシップを高く評価し、主将復帰を決断した。

当の渡辺も、アジア杯欠場には強い自責の念を抱いているという。

「みんなが頑張っていた中で申し訳なかった。今まで僕はおいしいところだけ出させてもらっていた」

そう語り、今回は“責任ある立場”としてW杯予選に臨む覚悟を示した。

 

■アジア1次予選は熾烈 日・台・中・韓が同組、取りこぼせない試合が続く

日本は1次予選B組で台湾、中国、韓国と対戦。来年7月まで、ホーム&アウェーで各2試合ずつを戦う。上位3チームが2次予選へ進むが、いずれもW杯常連国ばかりで、序盤から激戦は避けられない。

本戦には32チームが出場し、アジア地区からは開催国カタールを除いた7枠を争う。パリ五輪での躍進以降、世界的に日本の評価は上がったが、同時に研究も進み“簡単には勝てない立場”になった。

その中で、渡辺の存在はチームの精神的支柱として不可欠だ。