サンダーが7連勝で西首位をキープ SGAが33得点の圧巻支配!ホルムグレンも攻守で存在感
【©️Oklahoma City Thunder,】
NBAは19日(現地時間)に各地で試合を行い、
西地区首位を走るオクラホマシティ・サンダーは
ホームでサクラメント・キングスを113―99で下し、
勢いそのままに7連勝を記録した。
若きサンダーが“強豪の風格”をまとい始めている。
■立ち上がりから高密度の守備 キングスを窒息
試合は第1クォーターからサンダーの守備強度が際立った。
ペイント内でチェット・ホルムグレンが存在感を示し、ドライブを仕掛けるキングスのガード陣に対し見事なヘルプローテーションを連発。キングスは早々に攻撃のリズムを失い、サンダーがゲームの主導権を握った。
また、ルー・ドートはディアロン・フォックスへのマッチアップで身体を張り、キングスのエースをサイドラインへ追い込む形でボールを運ばせ、シュート選択を限定。
この“外側に押し出す守備”が機能し、キングスは前半だけでターンオーバーがかさむ展開となった。
■SGAが33得点 得点だけでなく司令塔としても圧巻
攻撃面では、チームの絶対的エースであるシェイ・ギルジャス・アレクサンダー(SGA)がこの日も止まらなかった。
33得点をマークしただけでなく、ドライブからのキックアウト、ミドルエリアでの駆け引き、ダブルチームに対する冷静な判断など、ゲーム全体を掌握。
後半の要所では、同じリズムで3本連続のジャンパーを沈めて観客を沸かせ、クラッチの時間帯すら必要としない“主役の働き”を見せた。
SGAは今季平均でもMVPレースの上位に名前が挙がっているが、この試合は特に支配力が際立つ内容だった。
■ホルムグレンが21得点・3ブロック高さと機動力で試合を決定付ける
2年目のホルムグレンは、21得点に加え3ブロックと守備で随所に輝きを見せた。
特筆すべきは、単なるショットブロックではなく“打たせないプレッシャー”。キングスのビッグマンを外へ追いやり、ドライブコースを狭めることで味方のスティールを誘発するなど、数字に残らない守備貢献も多かった。
攻撃ではスリーポイントを含め多彩なスコアリングを披露し、特に第3クォーター序盤の連続得点で点差を広げる起点となった。
■5選手が2桁得点 ブロックを一度も許さない盤石のオフェンス
サンダーはSGAとホルムグレンだけでなく、チーム全体が安定。
5選手が2桁得点を記録し、セカンドユニットもテンポを落とさずに貢献した。
さらに、この試合で注目すべきスタッツは“被ブロック0”。
相手の高さや守備力に対しても、空間を使うパスワークと素早い判断で完全に上回った。
■キングスは7連敗 サンダーとの差が鮮明に
全体を通して、サンダーは単なる好調のチームではなく、
明確な戦術理解と個の能力を兼ね備えた“優勝争いの本命”の雰囲気をまとい始めている。
SGAの安定したエース力、ホルムグレンの進化、ドートらの守備陣、ベンチメンバーの献身…。
どれを取っても穴がなく、7連勝はむしろ当然とも言える内容だった。

