八村塁選手、レイカーズで主役の座をつかんだ夜—主力不在の中で導いた“覚醒の28得点”

【©️Los Angeles Lakers,】
NBAの舞台で、八村塁がまたひとつ殻を破った。
11月3日(日本時間4日)に行われたレイカーズ対ブレイザーズ戦で、
八村塁選手は今季最多の28得点を叩き出し、
主力不在のチームを今季初の4連勝へと導いた。
スーパースターたちが欠ける中で、自らの存在を確かに刻み込んだ。
■レブロンもドンチッチも欠場、八村が“軸”に
この日のレイカーズは、開幕から欠場が続くレブロン・ジェームズに加え、ルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスもコンディション不良で欠場。
攻撃の中心を失ったチームにとって、誰が主導権を握るかが最大の焦点だった。
その答えを示したのが、背番号28のフォワードだった。
試合序盤、八村塁選手は果敢に攻めた。
速攻からのワンハンドダンク、コーナー3P、
フェイダウェイ—得意のミドルだけでなく、
インサイドにも切り込む多彩な攻撃で相手ディフェンスを翻弄。
第2Qだけで二桁得点を重ね、試合の流れを完全に引き寄せた。
■圧倒的な効率と安定感 「攻撃的になる」と決めた意志
この日のシュート成功率は驚異の66.7%(15本中10本成功)。
3P成功率も50%(4本中2本)と、高効率でチームの得点源を担った。
試合後、八村は「今日はもっと攻撃的になろうと思っていた」と語っている。
その言葉通り、迷いのないプレーが光った。
スター選手が不在のときにこそ、真のリーダーシップが試される。
八村は“つなぎ役”でも“第3オプション”でもなく、明確に“主軸”としてチームを引っ張った。
■勝利を呼び込んだ結束と精神力
八村は試合後、「スターがいない時こそチームの精神や団結力が問われる」と語った。
このコメントには、今季のレイカーズが掲げる“全員バスケット”の哲学がにじむ。
ブロニー・ジェームズやニック・スミスJr.といった若手が躍動し、八村がその中心で鼓舞する姿は、チームの未来像を示すようだった。
■「第3の男」から「勝利の鍵」へ
八村塁選手はこれまで、レブロンやドンチッチの陰で
役割を果たす“第3のオプション”と見られがちだった。
だがこの試合でのパフォーマンスは、そのイメージを塗り替えるに十分だ。
プレータイムはチーム最長の37分37秒。
信頼を得た八村が、攻守両面でチームの軸になりつつある。
