【MLB】山本由伸投手、ワールドシリーズMVP!“中0日”の神リリーフで連覇導く 極限の戦場で見せた強心臓の真価
2025.11.2

ドジャースの右腕・山本由伸(27)が、
その異次元の集中力と鉄の心臓で球団史上初のワールドシリーズ連覇を引き寄せた。
日本時間2日、敵地ロジャース・センターで行われた第7戦。
ブルージェイズとの死闘を5―4で制し、
山本は文句なしのシリーズMVPを受賞。
日本人としては2009年の松井秀喜(ヤンキース)以来、
史上2人目の快挙となった。
まさに“魂の3連投”だった。
第2戦で9回1失点の完投勝利。第6戦では中5日で96球の力投。
そして迎えた第7戦、わずか“中0日”の登板にもかかわらず、山本は9回途中からマウンドに上がった。延長11回まで無失点の力投を見せ、追い詰められたチームを勝利へと導いた。
あの一球一球に宿っていたのは、狂気にも似た集中力だった。スタンドの大歓声も、相手打線のプレッシャーも、すべてを遮断するような強心臓。ブルージェイズの中軸打者たちが次々と打ち取られていく姿に、敵地のファンも息をのんだ。
試合後、「最高です。できることは全部できた。このチームで優勝できて嬉しく思います」と語った山本。
静かな口調の奥に、極限の重圧を受け止めながらも一歩も引かなかった男の覚悟がにじんでいた。
山本は今シリーズ3試合に登板し、3勝無敗。投げるたびに勝利を重ねる“勝利請負人”として、ドジャースの命運を背負い続けた。
中でも第7戦の救援は、MLBでも語り継がれる“勇気の登板”だ。心拍数ひとつ乱さぬ表情で、世界の舞台を支配した。
松井秀喜氏から16年の月日が流れ・・・再び日本人がワールドシリーズの主役に立った。
世界一の歓喜の輪の中、山本由伸投手は静かに帽子のつばを握りしめた。
強靭な精神力と勝負師の強心臓で、歴史を動かした。
