MLBワールドシリーズ第二戦で先発の山本由伸投手、圧巻の完投ショー! 2戦連続の完投勝利で24年ぶり快挙「冷静に、そして自分らしく」

【©️Los Angeles Dodgers,】
ドジャースの山本由伸投手が25日(日本時間26日)、
敵地トロントで行われたワールドシリーズ第2戦に先発登板。
ブルージェイズの強力打線を9回わずか4安打1失点に封じ、
8奪三振の圧巻投球でポストシーズン2試合連続の完投勝利を飾った。
試合後のヒーローインタビューで山本由伸投手は、「素晴らしかったと思います」と静かに、しかし確かな自信をにじませた。「初回にランナーを出したり、デッドボールもあったけれど、最後まで冷静に投げられた」と語るその表情には、勝者の落ち着きがあった。

▪️敵地ファンが沈黙、完全投球ショー
トロントの大歓声を、回が進むごとに一球一球が静寂へと変えていった。
初回、無死一・三塁の大ピンチを迎えるも、ゲレーロJr.を代名詞のカーブで空振り三振。以降は緩急自在のピッチングでブルージェイズ打線を完全に掌握した。
三回に犠牲フライで一時同点とされたものの、それ以降は圧巻の“完璧投球”。
四回から九回まで、打者18人をパーフェクトに封じる支配力を見せつけた。まさに、敵地を支配する孤高の右腕だった。
▪️カーブとスプリットが描く理想のハーモニー
山本由伸投手は、この日の投球を冷静に分析する。
「カーブがいいところで使えた。スプリットも生きたし、ピッチングの幅が広がった」
その言葉どおり、90マイル台後半の速球に多彩な変化球を織り交ぜ、相手打者のマトを絞らせずに翻弄。ブルージェイズ打線は終盤になると、全く手も足も出なかった。

▪️チームを救った“エースの覚悟”
ワールドシリーズ初戦でスネルが痛恨の逆転負けを喫した中で迎えた第2戦。
連敗だけは絶対に許されない状況で、山本由伸投手はドジャースの命運を背負いマウンドに立った。
「落とせない一戦。とにかくこの試合に集中していました」
その覚悟が全身から伝わる。
七回にはスミスの勝ち越し弾、マンシーの連弾と単発ながらホームランが続き、流れを完全に引き寄せ、チームを勝利へと導いた。
ポストシーズンで2試合連続での完投勝利は、2001年のカート・シリング以来、
実に24年ぶりとなるメジャー史に、山本由伸投手の新たな名を刻む偉業だった
