MLBワールドシリーズ初戦で大谷翔平選手が初本塁打 芯を外した鈍い音も・・・打球も右翼席へ

2025.10.25

米大リーグのワールドシリーズ第1戦が24日(日本時間25日)、トロントで行われ、ドジャースの大谷翔平(30)が七回の第4打席で右翼席にソロ本塁打を放った。打球はバットの先端に当たったような鈍い音を響かせたが、強い打球速度と打球角度でスタンドに届いた。試合はブルージェイズが11―4で快勝し、シリーズ初戦を制した。

 

七回、ドジャースが3―10と大きくリードを許した場面。

2死走者なしで打席に立った大谷選手は、変化球を打ち損じたかに見えたスイングから放たれた打球が、そのまま右翼フェンスを越えた。本人も打球の行方を見つめながらわずかに表情をゆがめ、想定外の飛距離に驚いた様子だった。

敵地ロジャース・センターは、一瞬の静寂に包まれた。

NHK総合で解説を務めた田口壮氏は、「今のスイングでホームランになると、球場全体が“えっ?”という反応になります。あれで入るのかという空気が漂っていました」と語った。

この日の大谷選手は、第1打席で空振り三振、第2打席は満塁機で一ゴロ、第3打席は低めの球を見逃し三振と、序盤は苦しんだ。それでも第4打席で放った一発が、打球の質と飛距離能力の高さを改めて印象づけた。

 試合はブルージェイズ打線が序盤から主導権を握り、六回には9得点の猛攻で試合を決定づけた。ドジャース投手陣は制球を乱し、被安打15、失点11と崩れた。

大谷の本塁打も反撃の糸口にはならず、チームは初戦を落とした。