ONE Friday Fights 129テングヌンが激戦を制し勝利! 英新星スミスがデビュー戦81秒KOの衝撃
【©️ONE Championship, 】
タイ・バンコクのルンピニースタジアムで17日に開催された「ONE Friday Fights 129」で、タイのベテラン・テングヌン・フェアテックスが壮絶な3ラウンドの打ち合いを制して勝利を飾った。
一方、イギリスの新星ファーガス・スミスはわずか81秒で相手を沈め、
衝撃的なプロモーションデビューを果たした。
■ メインイベント:テングヌン、経験の差で接戦を制す
165ポンド契約のムエタイ戦で行われたメインイベントでは、テングヌン・フェアテックスがミャンマーの俊英トゥン・ミン・アウンを判定で下した。
試合は初回から両サウスポーによる激しい接近戦が展開。互いに一歩も譲らぬ打撃戦の中、テングヌンは冷静さを保ちながらカウンターを狙い続け、
タイミングの良い左ヒジでトゥン・ミン・アウンの額をカットした。
第2ラウンドでは、テングヌンがボディへのショベルフックから左フックを打ち込み、相手を大きくぐらつかせる。さらに頭部へのヒザ蹴りを叩き込み会場を沸かせたが、トゥン・ミン・アウンも気迫の右ストレートで応戦。互いの意地がぶつかる激戦となった。
最終ラウンドは、まさに意地と根性の戦い。
トゥン・ミン・アウンがハイキックやラッシュで攻勢をかける中、
テングヌンはベテランらしい落ち着きで全てを受け止め、反撃を重ねた。
結果は3者ともテングヌンを支持し、判定3-0で勝利。
戦績を104勝15敗4分とした。
■ 英国の19歳ファーガス・スミス、デビュー戦で秒殺KO
注目カードでは、イギリスの19歳ファーガス・スミスが圧巻のデビューを飾った。
118ポンド契約のムエタイ戦で、ザハラン・アル=ウェサビを
1ラウンド1分21秒、KO勝ちで仕留めた。
元ONE世界タイトル挑戦者リアム・“ヒットマン”・ハリソンと同じ「バッド・カンパニー・ジム」で鍛えるスミスは、試合開始直後から圧倒的なスピードと精度で攻勢。
アル=ウェサビの右フックをかわすと、素早いカウンターの連打で最初のダウンを奪った。
立ち上がった相手に対し、スミスは距離を詰めて再び鋭い3連打を命中させ、
アル=ウェサビは無念の2度目のダウン。
これで戦績は6戦全勝(4KO)。
ムエタイ界の次世代スターとして強烈な印象を残した。
【ONE Friday Fights 129 全試合・結果】
ライト級(約165ポンド/約75kg)
勝者:Tengnueng Fairtex vs. Tun Min Aung → 判定
フェザー級(約126ポンド/約57kg)
勝者:Ayad Albadr vs. Petlampun Muadablampang → KO 1R 1分26秒
フェザー級(約126ポンド/約57kg)
勝者:Lamsing Sor Dechapan vs. Khasan Salomov → 判定
フェザー級(約130ポンド/約59kg)
勝者:Brazil Aekmuangnon vs. Soufiane Mejdoubi → TKO 2R 0分28秒
スーパーフライ級(約122ポンド/約55kg)
勝者:Samanchai Sor Sommai vs. Tamnanthai PK Lekfirsthouse → 判定
スーパーフライ級(約120ポンド/約54kg)
勝者:Petchakrit Gavingym vs. Yodanucha AekPattani → TKO 1R 2分43秒
ジュニアフライ級(約118ポンド/約53kg)
勝者:Fergus Smith vs. Zahran Al-Wesabi → KO 1R 1分21秒
バンタム級(約118–122ポンド/約53–55kg)
勝者:Hamza Rachid vs. Kampeetewada Sitthikul → KO 2R 0分47秒
スーパーウェルター級(約160ポンド/約72.5kg)
勝者:Yousef Hemati vs. Kenan Bayramov → 判定3R
ジュニアフライ級(約117ポンド/約53kg)
勝者:Har Ling Om vs. Haruyuki Tanitsu → 判定3R