【©️Houston Rockets／Fredderick VanVleet 】

NBAロケッツは、まさに痛恨のニュースに直面した。チームの司令塔として信頼を集めるフレッド・バンブリート（31）が、練習中に膝の前十字じん帯を断裂。

来月21日に開幕する25～26年シーズンを丸ごと棒に振る可能性が高いと、米スポーツ専門局ESPNが22日に伝えた。

 

リーダーシップと実力を兼ね備えた優秀な人材を、ロケッツはまたしても失うことになる。関係者によれば、バンブリートは最近のトレーニング中に予期せぬアクシデントで負傷したという。

ウィチタ州立大をファイナル4へ導き、ドラフト外からラプターズに入団した叩き上げ。2019年にはNBA制覇に貢献し、21～22年にはオールスターにも選ばれた実力者だ。2023年にロケッツへ移籍後は、持ち前のゲームメーク力でチームを5季ぶりのプレーオフに導き、まさに再建の象徴となっていた。さらに今年6月には2年5000万ドルで契約を延長し、7月にはNBA選手会会長に就任。プレーヤーとしても人材としても欠かせない存在だった。

そんなバンブリートをシーズン開幕前に失うことは、ロケッツの再建にとって計り知れない損失である。

司令塔を欠く影響はチーム内にとどまらず、リーグ全体にとっても大きな痛手だ。

スター性と人望を兼ね備えた選手の離脱は、NBA全体の盛り上がりにとっても残念な出来事といえる。