金メダルの喜びに加え、紛失した結婚指輪も無事発見「治安の良さに救われた」とメダリスト

2025.9.21

【©️World Athletics Championships,】

陸上世界選手権東京大会の男子20キロ競歩で優勝したカイオ・ボンフィム(ブラジル)が、思わぬハプニングに見舞われた。レース中に結婚指輪を紛失したのだ。しかし、日本の治安の良さに助けられ、翌日には無事に指輪が手元に戻った。

 

ボンフィムはレース序盤、約3キロ地点で指輪がなくなったことに気づき、「勝てば妻も『大丈夫』と言ってくれるはず」と金メダル獲得の原動力になっていたことを明かした。レース後、報道陣を通じて指輪の捜索を呼びかけたところ、翌21日、指輪を拾った人物がテレビ番組で事情を知り、ブラジルチームに連絡。大阪から郵送され、翌22日朝には宿舎に届く運びとなった。

また、現地ではリオデジャネイロ五輪男子50キロ競歩銅メダリストの荒井広宙選手や、同20キロ競歩7位入賞の松永大介選手、女子35キロ競歩に出場した矢来舞香選手(千葉興業銀行)がコース沿いで約1時間にわたり捜索を支援。SNSでは一時「発見」との誤報も流れたが、荒井選手は「見つかって本当によかった。まるで宝探しのようで楽しかった」と笑顔を見せた。

 

ボンフィムは21日夜に帰国予定で、指輪は後日、本人に手渡される。

治安の良い日本だからこそ、こうした幸運な結末が可能になったとも言えそうだ。