世界陸上熱戦の最中に衝撃ニュース 米国100mカーリー選手が、ドーピング容認大会参戦発表!

2025.9.18

【©️Fred Kerley】

東京で世界陸上が大きな盛り上がりを見せる中、陸上界に衝撃的なニュースが飛び込んできた。

男子100メートルで2022年オレゴン世界選手権を制したフレッド・カーリー(米国)が、ドーピングを容認する新設大会「エンハンスト・ゲームズ」に参戦することが

18日、日本時間で同大会の公式Xを通じて発表されたのだ。

 

大会側は「カーリーが初の陸上選手としてエンハンスト・ゲームズに参戦する」と歓迎の声明を発表。CEOのマキシミリアン・マーティン氏も「彼の挑戦は世界記録更新への大きな可能性を示す」と熱烈に持ち上げた。しかし、その一方で世界中のファンからは失望と批判の声が噴出している。

カーリー選手は今月、世界陸連の監視部門AIUから居場所通知義務違反により暫定的に2年間の資格停止処分を受けたばかり。そんな中、自身のSNSには札束を手にした写真を投稿し、ファンからは「お金のために魂を売った」「言葉がない」といった厳しい反応が相次いだ。

「エンハンスト・ゲームズ」は来年5月に米ラスベガスで初開催を予定。陸上短距離や競泳、重量挙げなどで“強化選手”が記録を競い合い、男子100メートルで世界新を樹立すれば最大125万ドル(約1億8000万円超)を手にできるとされる。その金額は現在行われている世界陸上の優勝賞金(7万ドル=約1030万円)の7倍以上だ。

世界最高峰の舞台・東京世界陸上で正々堂々と競い合う選手たちの姿に観客が熱狂する中、陸上界のスターが「ドーピング容認大会」という異質な舞台に足を踏み入れる決断を下した。賞金か、名誉か──。競技の未来を揺さぶる今回の動きは、世界陸上の熱狂の裏で大きな波紋を広げている。