朝日新聞の記者2人が南極へ 温暖化の最前線を取材 第67次南極地域観測隊に同行へ!ベテラン・中山由美さんと初挑戦・杉浦奈実さん
2025.9.12
【©️朝日新聞】
朝日新聞の記者2人が、12月に出発する第67次南極地域観測隊に同行し、地球温暖化の影響が進む南極を取材する。
参加するのは、南極取材4度目となるネットワーク報道本部の中山由美記者と、
初派遣都なる『くらし科学医療部』の杉浦奈実記者。
日本新聞協会を代表しての派遣となる。
南極では近年、氷床の融解や生態系への影響など、温暖化の影響が顕在化している。科学者による観測は気候変動を理解するうえで欠かせず、今回の同行取材では現場の最前線を記者の視点で伝える。
中山記者は昭和基地を中心に取材。
45次、51次、61次観測隊に同行した経験を持ち、著書も多い。
「南極は、地球の過去から未来を見通すことができる場所。氷の世界に息づく命や隊員たちの挑戦を、写真や映像を交えて届けたい」と意気込む。
一方、初めての南極取材となる杉浦記者はトッテン氷河沖での観測活動に密着予定だ。「氷や海、そこに生きる生物の変化、そして研究者の姿をしっかり伝えたい」と話している。
朝日新聞は1956年に第1次観測隊に同行して以来、南極取材に力を注いできた。昭和基地の開設や越冬隊の活動を報じてきた記録は、日本の南極観測史と重なる。現在も特集「南極プロジェクト」などで現地の様子を発信している。
南極地域観測隊は、1957~58年の「国際地球観測年」を契機に始まった国家事業。研究者や技術者らに加え、報道や教育、芸術の分野から「同行者」が参加してきた。今回の派遣もその一環となる。