女子世界選手権バレーボールで佐藤淑乃選手、成長の涙を乗り越え次戦へ 日本女子、47年ぶり決勝進出ならずもメダルへの挑戦続く

2025.9.7

【©️JVA】

世界ランク5位の日本は、準決勝で同4位のトルコと激突。

1セット目を先取するも逆転を許し、1―3で惜敗した。

47年ぶりの決勝進出は逃したが、若きチームは大舞台で確かな爪痕を残した。

 

試合を決めたのは第4セット、25―26のマッチポイント。

佐藤淑乃のスパイク選手は惜しくもラインを割り、判定も覆らず。

コートに立ち尽くした23歳は涙を流したが、その言葉は未来を見据えていた。

「もっと自分が決めきれる場面があったと思う。仲間に支えられた分、自分も得点で返せるようにしたい。まだメダルを懸けた試合が残っているので、最後まで戦い抜きたい」

この日、佐藤選手は厳しいマークを受けながらも果敢にスパイクを放ち、チームを鼓舞。

島村春世選手の多彩な攻撃、古賀紗理那選手の存在感も相まって、

日本は随所でトルコを苦しめた。しかし相手エース・バルガスが28得点と爆発し、

力で押し切られた。

それでも、チームの表情に後ろ向きさはない。

フェルハト・アクバシュ監督は「選手たちは最後まで勇敢に戦った。次の試合で彼女たちがさらに進化する姿を見せてくれる」と語った。

日本が目標とする「15年ぶりのメダル」への道はまだ途切れていない。

7日の3位決定戦では、同じく準決勝で敗戦したブラジルと対戦する。