全米オープンで大坂なおみ選手、母としての挑戦実る! 出産後初の四大大会ベスト4進出 5年ぶりの準決勝へ
テニスの聖地ニューヨークで、大坂なおみ選手が再び輝きを放った。
【©️US OPEN2025】
全米オープン女子シングルス準々決勝で、第23シードの大坂は第11シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)を6-4, 7-6(7-3)で撃破。5年ぶり3度目となる全米オープン準決勝進出を果たした。これは彼女にとって、2023年の出産を経て初めての四大大会ベスト4。
まさに“母としての大舞台復帰”を象徴する一戦となった。
▪️苦難を越えた復活ロード
27歳の大坂は世界ランク24位。
2度の全米制覇(2018年、2020年)を誇るが、
出産やブランクにより一時はコートから遠ざかっていた。
しかし今大会では、世界ランク3位のココ・ガウフ(アメリカ)ら強豪を次々と撃破。
長い道のりを経て、約4年半ぶりに四大大会準決勝へと帰ってきた。
▪️簡単には勝てない!!準々決勝の死闘
試合は序盤から互いに譲らぬ展開。第1セットは終盤に一瞬の隙を突いた大坂選手がブレークを奪い、先取。
ムチョバは直後にメディカルタイムアウトを取るも、第2セットで持ち味の速攻ネットプレーを繰り出し、試合を掌握しかけた。
だが大坂選手は強気のショットで応戦。
2度のブレークを許しながらも、土壇場で意地を見せて追いつき、最後はタイブレークを圧倒して勝負を決めた。
▪️次なる相手は地元アメリカの新星
準決勝で大坂選手を待ち受けるのは、第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ)。
アニシモワは世界ランク2位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を破って勢いに乗る。
地元の大声援を背に立ちはだかる22歳の新星との対戦は、大坂選手の復活劇をさらに試す一戦となる。
試合後、大坂選手は「この瞬間を信じて練習を続けてきた。母になった自分がどこまで戦えるのか、自分自身に挑戦している」とコメント。観客からは大歓声が湧き起こり、その姿は単なるアスリートを超え、人生の再挑戦を体現する存在として映った。