柴咲コウさんが、5年ぶりにドラマ主演へ 芸能界とメディアの暗部に迫る『スキャンダルイブ』

2025.9.4

【©️ABEMA(アベマ)】

柴咲コウさんが5年ぶりに主演を務める

新作ドラマ『スキャンダルイブ』(ABEMA/11月19日配信開始)が発表された。

全6話にわたり無料配信される本作は、芸能界と週刊誌報道との

せめぎ合いを描く社会派サスペンス。

芸能事務所のトップに立つ女性と、スクープを狙う週刊誌記者との攻防を通じて、華やかさの裏に潜む業界の「影」に切り込む意欲作だ。

 

主人公・井岡咲を演じるのは柴咲コウさん。

芸能活動20年以上のキャリアを持ち、自らも事務所経営を経験している柴咲さんが、「芸能界のリアル」を自らの視点で表現する。

対峙する週刊誌記者役には川口春奈さん。

週刊誌「文潮」の敏腕記者・平田奏として、芸能人のスキャンダルを追い詰める役柄を担う。

ドラマは「記事掲載まで残された72時間」という緊迫したタイムリミットの中で進行し、スリリングな展開が予告されている。

本作の企画・プロデュースを手がけるのは、『グッド・ドクター』や『刑事ゆがみ』で知られる藤野良太氏。

藤野氏は「情報が氾濫する現代において、真実が誤情報にかき消される時代。スキャンダルの報道を通じて“真実とは何か”を問い直すことがテーマ」と語る。

柴咲さんは川口さんとの初共演について「作品の中では激しく対立するが、現場では気さくで柔軟な彼女に支えられた」とコメント。川口もまた「テレビで見て育った大先輩との共演は緊張したが、多くを学ばせてもらえた」と語り、両者の信頼関係が作品に厚みを与えていることをうかがわせる。

『スキャンダルイブ』は、単なる芸能スキャンダルを題材としたフィクションではない。誰もが目にする「スクープ記事」の裏にある力学や葛藤を描き出すことで、視聴者に「事実とは何か」を突きつける試みである。

芸能スキャンダル報道に慣れ親しんだ現代の視聴者にとって、『週刊文春』と『週刊新潮』をなぞった『文潮』と表現するあたりも皮肉めいた設定だが・・・見逃せない問題提起作になることは間違いないだろう。

 

▪️キャストコメント

柴咲コウ(井岡咲役)
「20年以上芸能界で活動してきて、自分が身を置いている世界を描く作品。普段この業界に触れることのない方にも“こういう世界がある”と伝えられる機会だと思い、出演を決めました」
「川口さんは気さくで瞬発力があり、細かいことにこだわらない男前な一面も。作品では対立する役でしたが、現場では自然体で楽しく過ごせました」

 

川口春奈(平田奏役)
「スリルのある新しいジャンルの作品。今までにない表現ができると感じ、脚本もすごく楽しく読ませていただきました」
「物心ついた頃からテレビで見ていた大先輩・柴咲さんとの共演は緊張しましたが、かわいがっていただき、多くを学ばせてもらいました」

 

▪️スタッフコメント

藤野良太(企画・プロデュース)
「脚本開発の中で“世界を情報で氾濫させたら、真実は必ず誤情報に敗れる”という言葉に出会いました。何が真実か不透明な時代に、このテーマを描きたいと考えました。
咲と奏は立場の違いから対立しますが、やがて“手繰り寄せた真実は本当に真実なのか?”という葛藤に直面します。視聴者が自分の生きる世界を考えるきっかけとなれば幸いです」