テニス全米オープンへ挑戦中の大坂なおみ選手、母としての強さを証明 世界3位ガウフ撃破で全米OP8強入り
2025.9.2
【©️US OPEN2025】
テニスの四大大会・全米オープンは1日(日本時間2日)、女子シングルス4回戦が行われ、第23シードの大坂なおみ(27)が第3シードで世界ランク3位のココ・ガウフ(アメリカ)を6-3、6-2のストレートで圧倒。
5年ぶり3度目となるベスト8進出を決め、出産―母となってから
初めて四大大会の準々決勝へ駒を進めた。
かつてニューヨークの頂点に立った女王が、再び大舞台で輝きを放った。2018年、2020年に全米を制した大坂だが、2021年全豪以来四大大会では準々決勝の壁を越えられていなかった。さらに2023年7月には第1子を出産。コートに戻ってからは復調に時間を要したが、この日の戦いは「完全復活」を印象づける内容だった。
第1セット、大坂は開始早々にブレークに成功。サービスではわずか2ポイントしか落とさず圧倒的なリズムを築くと、第9ゲームでもブレークを奪い先行。第2セットでも安定したストロークと力強いリターンでガウフを押し込み、要所で相手のミスを誘って試合を決定づけた。わずか1時間強の完勝劇に会場は大きなどよめきに包まれた。
通算6度目の対戦となったガウフとのライバル対決を制したことで、大坂の対戦成績は3勝3敗の五分に。母となった彼女が見せた冷静かつ攻撃的なプレーは、かつて世界を制した頃の輝きを彷彿とさせた。
準々決勝では、第11シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ)と
第27シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)の勝者と激突する。