UFC最新ランキング発表 朝倉海選手はランキング圏外転落へ 平良達郎選手は存在感際立つ5位キープ
2025.8.22
UFCフライ級で戦う日本人ファイターの明暗がくっきりと分かれている。
アメリカ総合格闘技団体・UFCは日本時間21日、最新のランキングを更新。
UFC319でティム・エリオット(米国)にギロチンチョークで敗れた朝倉海選手は、
ついにトップ15から姿を消した。
朝倉海選手は昨年12月のUFCデビュー戦にして、
異例のフライ級王者アレシャンドレ・パントージャにタイトル挑戦するも一本負け。
さらに先日のUFC再起戦でも連敗を喫し、
UFC参戦から2戦2敗と結果を残せない厳しい立場に追い込まれている。
ランキング圏外転落は、今後のキャリアに大きな影を落とすものであり、もしも次のUFC3戦目で敗戦したら、UFCからリリース(解雇)の話も浮上してもおかしくない。
一方、勝利したエリオットは順位を一つ上げて10位に浮上。
ベテランらしい巧みな試合運びでキャリアの存在感を再び示した。
同じフライ級で存在感を見せているのが平良達郎選手だ。
ランキングは前回と変わらず5位を維持。
昨年はブランドン・ロイバルに敗れたものの、
直近の試合ではパク・ヒャンソンにサブミッション1本勝ち。
戦績を7勝1敗とし、着実に地位を固め、米国UFCでの人気も鰻登りだ。
ちなみに、鶴屋怜選手も同階級のフライ級で戦うが、こちらも現在はランキング圏外。
日本人選手の中で唯一トップ戦線に食い込むのは、平良選手ひとりとなった。
かつてRIZINのスターとして注目を浴びた朝倉海選手にとって、今回の圏外転落は再起の正念場で、格闘技人生においても大きな分岐点となる。
対照的に、平良選手は、世界タイトル戦線への足場を固めつつあり、スポンサー契約を結ぶNTTドコモの後押しもあって、日本人ファイター初のUFCチャンピオンへの未来を託される存在となりつつある。