二刀流での再び登板の大谷翔平選手、無念の4回5失点降板。自己ワーストタイ9被安打…強打線ドジャースも援護ならず
2025.8.21
【大谷翔平選手/ロイター】
強力打線を擁するドジャースにあっても、勝利は遠いままだった。ドジャースの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、敵地クアーズフィールドでのロッキーズ戦に「1番・投手兼指名打者」で先発登板。しかし4回を投げ9安打5失点。
メジャー随一の“打者天国”で結果を残せず、
自己ワーストタイの被安打を喫して無念の降板となった。
試合は初回、大谷自身が右翼線へ二塁打を放ち勢いをつけたが、打線の後続は相手先発を崩し切れず。援護点を得られぬまま迎えた2回、大谷は立て続けに安打を浴び、ドイルに左翼線へ適時二塁打を許すなど一挙2失点。粘投を試みたものの、球数は早くも増えていった。
3回は立ち直ったかに見えたが、4回に悪夢が待っていた。
先頭打者からの5連打に守備の乱れも重なり失点を重ねると、アルシアの痛烈な打球が大谷の右脚を直撃。場内は騒然となり、本人も足を引きずりながら苦痛の表情を浮かべた。続投を試みたものの、フリーマンに右前打を浴びて計5失点。膝に手をつき、悔しげにマウンドを見つめた姿が印象的だった。
結局、4回でマウンドを降りた大谷は今季10度目の登板でも白星なし。直近の登板でも4回1/3で4失点を喫しており、5回を投げ切れない試合が続く。最速は99.1マイル(約159.5キロ)を計測するなど球威自体は健在だが、集中打を浴びる場面が目立つ。
豪華打線を擁しながら援護を欠き、投手陣も踏ん張れない―。
開幕前は“最強打線”と謳われたドジャースだが、いまだにその戦力を勝利へとつなげ切れていない。大谷の投打二刀流の奮闘も、空回り感が漂う結果となった。