芸能界に激震!! “松平健・小栗旬ら輩出”宝映テレビプロダクションが自己破産 老舗養成所、47年の歴史に幕

2025.8.6

かつて名だたる俳優を世に送り出してきた老舗芸能養成所「宝映テレビプロダクション」(東京都新宿区)が、7月17日に東京地方裁判所へ自己破産を申請し、7月30日付で破産手続き開始決定を受けた。47年にわたる活動に終止符が打たれるかたちとなった。

 

破産管財人には堀本博靖弁護士(シティユーワ法律事務所)が選任され、

債権届け出期限は9月3日までに設定されている。

同社は1977年に設立され、子役養成を柱にタレント育成やエキストラマネジメント事業で地歩を築いた。全盛期には、松平健、稲川淳二、遠藤憲一、三原じゅん子、つるの剛士、小栗旬といった後のスターたちが名を連ね、「芸能界の登竜門」として知られた存在だった。2005年には年収入高約1億4900万円を記録し、業界でも一定の地位を確立していた。

 

しかし近年は、少子化やエンタメ業界の構造変化、芸能人の“育成より即戦力”志向といった外的要因が逆風に。さらに、新型コロナウイルス禍でエキストラ派遣事業の需要が激減し、業績が悪化。2024年9月期の年収入高はわずか約6100万円にまで落ち込み、資金繰りに行き詰まり、2025年1月17日には事業を停止していた。

最終的な負債総額は約1億140万円に上り、債権者は約738名。

そのうち700名以上がエキストラや養成所関係者などへの未払い分とみられ、業界内外に波紋が広がっている。

かつて数多くの才能を輝かせた育成の場が、時代の流れに抗えず姿を消した。昭和・平成・令和と芸能界を見守ってきた老舗プロダクションの静かな幕引きは、業界全体にとっても一つの時代の終焉を象徴している。