三代目JSB今市隆二さん、飲酒による暴行・脅迫容疑で書類送検─芸能界に蔓延る飲酒トラブルの深刻さ
2025.7.31
警視庁は31日、人気ダンス&ボーカルグループ「三代目J SOUL BROTHERS」の今市隆二メンバー(38)を、タクシー運転手に対する暴行および脅迫の疑いで書類送検したことを明らかにした。事件は今年4月5日未明、酒に酔った状態で起きたとみられ、今市さんの行動は社会に大きな波紋を呼んでいる。
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被害にあったタクシー運転手は、「ここまでの恐怖を感じたことはなかった」と語るほどの精神的苦痛を被り、物理的な暴力も受けた。
警察によると、今市さんは運転席と後部座席の間のアクリル板を殴打し、「殺すぞ」との脅迫も行ったという。幸い運転手に大きな怪我はなかったが、被害の深刻さは計り知れない。
今市さんは、「タクシーに乗る前に別の人物ともめ、イライラしていた」と供述しているが、飲酒による感情の制御不能状態が招いた今回の事件は、決して看過できるものではない。人気芸能人である彼の行動は、社会的責任の重大さを自覚しているはずだ。
芸能界においては飲酒に起因するトラブルが後を絶たず、その度に「身内の問題」として軽視されがちだが、公共の場での暴力や脅迫は重大な犯罪である。特に影響力のある著名人がこのような問題を起こすことで、若いファンや社会全体に悪影響を及ぼしかねない。
警察は今回、刑事処分の判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けており、東京地検の判断に注目が集まる。芸能界全体としても、不祥事に対しては厳正に対応し、再発防止のための強いメッセージを発信する責任がある。
飲酒の恐ろしさは、その場の理性を奪い、取り返しのつかない行為を引き起こす点にある。今回の事件を教訓とし、社会全体で飲酒トラブルへの理解と対策を強化していく必要がある。
【文:高須基一朗】