【©️Baltimore Orioles】

ボルチモア─オリオールズの菅野智之投手が、MLB1年目のシーズンで着実に白星を積み重ねている。現地時間27日（日本時間28日）、本拠地カムデンヤーズで行われたロッキーズ戦に先発登板し、6回を投げて4安打1失点、8奪三振の好投で今季8勝目（5敗）を挙げた。

 

気温34度を超える真夏日の中でも、菅野は序盤からテンポ良くアウトを重ね、終始安定感あるピッチングを披露。通算27勝78敗と苦戦が続くロッキーズ打線に対しても油断を見せず、緩急と制球力を武器に主導権を握った。

試合後、菅野は「うまく捕手のジャクソンがリードしてくれた」と女房役への信頼を口にしつつ、「僕は夏場に調子を上げていくタイプ。しっかり乗り切れて、コンディションも良かった」と、自身の仕上がりにも手応えを見せた。

今月11日のメッツ戦以来となる勝利で、後半戦に向けて弾みをつけた右腕。今季はメジャーデビューながら先発ローテーションに定着し、ここまで安定した成績を残している。31日のトレード期限を前に、移籍の可能性が取り沙汰されるなかでも、「（トレードは）自分でどうこうできるものではないので、あまり気にしていません」と冷静な姿勢を崩さなかった。