【RIZIN】朝倉未来選手、クレベルとの死闘を制す 有効打数で圧倒の末にスプリット判定勝利 大晦日タイトル挑戦の現実味
【©️RIZIN FF】
2025年7月27日、さいたまスーパーアリーナで開催された『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』。メインカードで実現した朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)vs. クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)のフェザー級戦は、判定2-1で朝倉に軍配が上がった。
試合後、RIZINの榊原信行CEOは「何百と見てきた中でも1、2を争うほど難しい判定」と語りつつも、「結果は妥当であり、内容的にも朝倉の勝利だったと見ている」と見解を述べた。
▪️有効打数「56対18」―数字が語る打撃戦の実態
試合は序盤から朝倉がシャープな打撃で主導権を握った。1Rでは打撃数を20発以上で、
グラウンド・ぽじしょんでの強打の肘打ちはクレベルの顔面に確実なダメージを与えた。
トータルで朝倉選手は56発(うちヘッドショット32)、クレベルはわずか18発に留まった。
榊原CEOは「打撃で効かせていたのは未来の方。ジャッジがそこを正当に評価した」と述べ、RIZINが採用するマストシステム(ラウンド単位ではなく試合全体の優劣で判定)に則った妥当な判定結果と強調した。
▪️テイクダウン試行数「9」阻止率100% 朝倉の進化を証明
グラウンドを得意とするクレベルは試合中9回のテイクダウンを試みたが、朝倉はすべてをシャットアウト。
試合を通じて一度も下にならず、逆にスタンドで試合をコントロールし続けた。
「アグレッシブさとは何か、という問いに答えを出すような試合だった」と榊原CEO。「クレベルは前に出ていたが、テイクダウンできず打撃にも反応されていた。未来が試合を読んでいた」と述べた。
▪️クレベルに一本勝ちを許した過去からの成長
2021年の対戦では、朝倉はクレベルに1R一本負けを喫している。それだけに今回の“リベンジマッチ”には本人も強い覚悟で臨んでいた。
「未来は“ただ勝つ”のではなく、“内容で勝つ”ことをテーマにしていたように思う。攻めるクレベルを迎撃し、終始ペースを崩さなかった」と榊原CEOは語る。
▪️大晦日に向け、朝倉のタイトル挑戦が急浮上
勝利直後から朝倉の今後に注目が集まる中、榊原CEOは「次は大晦日。10周年最後のビッグイベントにふさわしいカードとして、未来が主役になるのは間違いない」と断言。タイトル挑戦についても「十分あり得る」と明言した。
対戦候補には、因縁のある平本蓮との再戦、あるいはかつて敗れたケラモフとのリベンジ戦が浮上しており、9月のRIZINで予定されるシェイドゥラエフvs.コレスニックの試合結果次第では、タイトルマッチが実現する可能性も高い。
▪️クレベルとの第3戦は「すぐではないが、可能性はある」
一方で、クレベルとの“三部作”については「すぐにダイレクトリマッチを組むつもりはない」としながらも、「今後両者が実力で上がってくれば、ファンの声を受けて再戦のタイミングは来る」と展望を語った。