ドジャースが「鬼滅の刃」と異色コラボ 日本アニメがMLBを席巻 限定キャップ配布&ドローンショーも

2025.7.23

【©️Los Angeles Dodgers,】

米大リーグの名門、ロサンゼルス・ドジャースが、今や世界的な人気を誇る日本アニメ「鬼滅の刃」とのコラボイベントを発表した。

8月15日(日本時間16日)の本拠地・ドジャー・スタジアムで行われるパドレス戦にて、来場者に特製コラボキャップを配布し、試合後には同作をテーマとしたドローンショーが実施される。

今回の取り組みは、7月18日に日本で公開された

映画『鬼滅の刃 無限城編』とのコラボ企画。

ドジャースが誇る世界的スター・大谷翔平の存在もあり、近年MLBが積極的に取り組む“日本カルチャー戦略”の一環として位置づけられている。

ドジャースのロン・ローゼン副社長兼最高マーケティング責任者は、「ドジャースファンは球場に情熱を持ち込みますが、鬼滅の刃も同様です。間違いなく、この2つのファン層には交わる部分があります。双方の熱狂的なファンと一緒に、興奮に包まれるであろうドジャースタジアムを祝うことを心待ちにしています」と語り、コラボの成功に自信をのぞかせた。

実際、ドジャースはすでに7月4日(日本時間)には『ONE PIECE(ワンピース)』とのタイアップイベントを実施しており、球場には長蛇の列ができるほどの盛況ぶりを見せた。先着4万人には麦わら帽子と限定カードが配布され、イベント終了後もSNSではファンの熱狂が続いた。

こうした展開は、単なる話題作りにとどまらない。日本アニメがアメリカ文化の一角として定着しつつある象徴であり、業界全体としてグローバル展開を戦略的に強化している証左でもある。

近年は『鬼滅の刃』『ワンピース』『呪術廻戦』『進撃の巨人』といった日本アニメの新作映画が全米公開されるケースも増加。アニメイベントや企業タイアップ、ドローンショーなどエンターテインメント産業との融合が加速し、日本のアニメーションは“国境を超えた文化資源”としての価値を高めている。

今後も、アメリカを起点に日本アニメの存在感はさらに広がりそうだ。