NBA河村勇輝選手、シカゴ・ブルズと2ウェイ契約を締結 サマーリーグでの躍動が評価される

2025.7.20

【©️Chicago Bulls 】

7月19日(日本時間20日)、バスケットボール男子日本代表の河村勇輝が、NBAのシカゴ・ブルズと2ウェイ契約を結んだことが正式に発表された。
2ウェイ契約は、NBAとその下部リーグ「Gリーグ」の両方でプレーできる育成型の契約形態で、若手選手や海外からの挑戦者がNBA本契約を目指すステップとして活用されている。

 

■サマーリーグでの活躍が契約につながる

昨シーズン、メンフィス・グリズリーズの2ウェイ契約選手としてNBAに挑戦した河村は、今夏のサマーリーグ2025にシカゴ・ブルズの一員として出場し、短期間で存在感を示した。
この活躍が評価され、2ウェイ契約の締結に至ったと、米メディア『ESPN』のNBA記者シャムズ・シャラニア氏が報じた。
その後、ブルズも公式に契約を発表した。

 

■5試合で安定した成績を残す

河村はサマーリーグで5試合に出場し、平均23.9分間の出場で10.2得点、6.2アシスト、2.4リバウンド、2.2スティールを記録した。
また、3ポイント成功率は41.7%と高い精度を示し、攻守両面で安定したプレーを披露した。
中でも、20得点・10アシストをマークした試合ではダブルダブルを達成し、注目を集めた。

 

■枠争いを制し、契約を勝ち取る

NBAでは2ウェイ契約が各チーム最大3枠に限られている中、ブルズはすでに全枠を使用していた。
そのため、河村との契約にあたり、サマーリーグでともにプレーしていたジャミア・ヤングとの契約を解除した。
この決断は、チームが河村に高い評価を与えていることを裏付けるものとなった。

■2年連続のNBA挑戦へ

河村がNBAチームと2ウェイ契約を結ぶのは2年連続となった。
今回の契約はNBA本契約ではないものの、シーズン中の活躍次第では本契約への昇格やロスター入りの可能性も残されている。
小柄ながら卓越したスピードとゲームメイク力を備える河村が、

NBAの舞台でどこまで通用するか注目される。

 

■2ウェイ契約とは

2ウェイ契約は、NBAとその下部組織であるGリーグの両方でプレー可能な契約制度。若手選手や外国籍選手の育成を目的とした枠で、NBA本契約選手とは扱いが異なる。
出場可能なNBAの試合はシーズン50試合までと制限があるが、実力を示せば本契約に昇格するケースもある。