絵本界に“MLB MVP”が登場 大谷翔平&愛犬デコピン初の絵本 ベストセラー確実の声も
MLBのスター、大谷翔平選手が愛犬・デコピンと共に“絵本デビュー”を果たした。
7月17日(日本時間18日)、大谷は自身のInstagramで「DECOY SAVES OPENING DAY(デコピンが開幕戦を救う)」というタイトルの絵本の存在を初めて公表。
アメリカでは2026年2月3日(同4日)に発売予定で、
本人も「共同著者」として名を連ねる。
本作は、ドジャースの看板選手・大谷と愛犬デコピンを主役に据えたフィクション作品で、共同著者には作家マイケル・ブランク氏がクレジットされている。物語は、開幕戦で“幸運のボール”を忘れてしまったデコピンが、スタジアムに戻ろうと奮闘する冒険譚。子ども向けでありながら、大谷ファン層やドジャースファンにも届くユニバーサルな魅力を備えている。
SNSには早くも反響が殺到。
「絵本もデコピンも可愛すぎる」「大谷が絵本まで出すとは!」と話題を呼び、
絵本の予約受付前から“ベストセラー確実”との声が上がっている。
■過去のベストセラー絵本との比較からも期待値は高い
米国での絵本市場において、スポーツ選手が関わる絵本の成功例としては、NFL選手トム・ブレイディが監修した『The TB12 Method for Kids』が話題を呼んだが、実売部数は初版5万部規模。いっぽう、一般的なベストセラー絵本の目安は、米Publishers Weeklyの基準によれば、初年度で10万部を超えると「大ヒット」の分類となる。
比較例として、日本国内でもブームを巻き起こした『えんとつ町のプペル』(2016年発売/にしのあきひろ作)は、発売から3年で累計70万部を突破(幻冬舎公表)。また『ノラネコぐんだん』(工藤ノリコ)はシリーズ累計250万部超(白泉社調べ)とされる。
今回の絵本は、大谷翔平という世界的知名度と、愛犬という感情移入しやすいキャラクター設定、さらに球団ファン層やファミリー層に広く訴求できる設計となっており、「初版10万部超」「翻訳展開」も十分視野に入る。アメリカ絵本市場においては、年に数冊しか現れない大型ヒット候補といえる。
■「スポーツ×ペット×絵本」の新市場開拓も期待
絵本業界において、「スポーツスターによる実名ストーリーブック」は珍しい。大谷自身がプロモーションに関わること、そしてMLBのグローバルマーケティング資源と連動する可能性もあることから、「絵本でありながら“グッズ”としての需要」や「スタジアム併売」など多面的な流通展開も見込まれる。