【再起への決断】藤浪晋太郎投手、DeNAと契約合意へ NPB復帰で再び勝負のマウンドへ
迷いを断ち切った右腕が再び日本球界へカムバック!!
【藤浪晋太郎選手・公式Instagramより画像】
MLBマリナーズ傘下3Aタコマから6月に自由契約となっていた藤浪晋太郎投手(31)が、横浜DeNAベイスターズへの加入を決断したことが14日、明らかになった。最短で15日にも正式契約に至る見通しで、藤浪にとっては阪神タイガース在籍時の2022年以来、3年ぶりのNPB復帰となる。
▪️ポテンシャルは健在、米球界で培った経験を武器に
今季はマイナー契約でマリナーズと合流し、3Aで21試合に登板。防御率は5.79と数字だけを見れば苦戦がうかがえるが、5月中旬以降は8試合連続無失点と調子を上げていた。持ち前のスピードボールは健在で、かつて日本人最速の102.6マイル(約165.1キロ)を記録したその剛腕には、依然として高い期待が寄せられている。
制球難と付き合いながらも、米国での挑戦を通じて得た経験とメンタルの成長。DeNAはその成長に着目し、早い段階から獲得調査をスタート。先発でもリリーフでも起用可能な柔軟性を持つ右腕に、戦力補強としての価値を見出した。
▪️チーム状況とマッチした“再生環境”
今季のDeNAは、開幕から投手陣が好調を維持しながらも、バウアーの一時離脱や入江の戦線離脱など、盤石とは言えない状況が続いている。現在はリーグ3位、首位・阪神とは10.5ゲーム差と苦しい位置にいるが、逆転優勝の可能性を捨てていない。
藤浪が加わることで、投手陣の層が厚くなり、シーズン後半戦に向けての起爆剤になる可能性は十分。AI分析やパフォーマンス科学を積極導入するDeNAの環境も、藤浪の“再出発”には最適だ。
12日には萩原チーム統括本部長が「藤浪選手が望むのであれば、我々にも強みはある。対話を重ねながら進めたい」とコメント。球団側の積極的な姿勢も、藤浪の心を動かした。