WBCライト級団体内統一戦、シャクール・スティーブンソンが圧勝で王座統一に成功
2025.7.13
【©️DAZN/Shakur Stevenson】
12日(現地時間)、米ニューヨークのルイ・アームストロング・スタジアムで行われたWBCライト級団体内統一戦は、正規王者シャクール・スティーブンソン(28=米国)が暫定王者ウィリアム・セペダ(29=メキシコ)を相手に判定勝利を収め、王座統一を果たした。
世界3階級制覇を成し遂げた名テクニシャン、スティーブンソンは、この日ほとんど被弾することなく試合をコントロール。ジャッジの採点は119-109、118-108、118-108と大差をつける完勝だった。
試合序盤、33戦無敗(27KO)と破竹の勢いで臨むセペダの速いパンチに押される場面も見られ、スティーブンソンは何度かコーナーを背負った。
3回には巧みな左ジャブを受け、足をもつれるシーンもあったが、中盤以降は堅固なディフェンスを武器に反撃を開始。鋭いコンビネーションパンチでリズムを掴み、リングの主導権を握った。
その戦いぶりに、一部ファンからは倒しに行かない消極的な戦法への不満も漏れたが、最終的に危なげない勝利で実力の差を示した形だ。
試合後、スティーブンソンは「今日は狙い通りの戦いとは言えなかった。もっと攻めてダメージを与えたかったが、勝利を収めたことが重要だ。俺は子犬でもプードルでもない。タフガイで、内には猛犬がいる」と自信を見せた。
これでプロ戦績は24戦全勝(11KO)となり、2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストはライト級の頂点に向けて確かな一歩を踏み出した。