井上尚弥選手「最大の強敵」アフマダリエフと9・14決戦 本気宣言「今回は違う尚弥を見せる」

2025.7.10

世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が、9月14日に名古屋でWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との王座統一戦に臨むことが正式発表された。試合は名古屋市の新施設「IGアリーナ」で行われ、同所でのボクシング開催は初。井上にとっても名古屋での試合は初となる。

同興行はトリプル世界戦として開催され、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)は同級1位のクリスチャン・メディナ・ヒメネス(25=メキシコ)を相手に3度目の防衛戦に挑む。また、WBA世界ミニマム級王座決定戦では、同級1位・高田勇仁(27=ライオンズ)と2位・松本流星(27=帝拳)が拳を交える。

井上は今回の試合に勝てば、WBA王座の統一に加え、WBA・IBFでは5度目、WBC・WBOでは6度目の防衛に成功することになる。さらに、次戦として12月27日にサウジアラビア・リヤドで開催予定の「リヤド・シーズン」にて、WBC同級1位アラン・ピカソ(24=メキシコ)との防衛戦も計画されている。これは同国の総合娯楽庁トップ、トゥルキ・アラルシク長官が明かしたものだ。

5月にラスベガスで行われたラモン・カルデナス戦では8回KO勝ちを収めた井上だが、まさかのダウンを喫した。今回対戦するアフマダリエフのトレーナーは、カルデナスと同じジョエル・ディアス氏。井上はこの点についても、「前回のダウンは、自分の油断と過信が原因だった」と反省を口にした上で、「たとえ同じトレーナーがどんな策を講じてこようとも、9月14日の井上尚弥は違う。本気を出させていただきます」と力強く語った。

 

アフマダリエフについては「これまでで最大の強敵」と認めたうえで、「今回は判定決着でも構わない。しっかりと勝ちにいく強い気持ちで戦いたい」と冷静な姿勢を見せる一方で、「そういう時こそ劇的なKOが生まれる。それが今の自分の強さだと思う」と自信ものぞかせた。

 

試合はNTTドコモの配信サービス「Lemino(レミノ)」で独占無料生配信される。

また、試合前日の9月13日正午からは、IGアリーナ・サブアリーナにて公開計量とトークショーも実施される。こちらは全席指定で有料(5500円・4枚まで購入可能)。計量には全出場選手が登場し、トークショーには大橋秀行会長、元世界3階級王者の八重樫東トレーナーらが出演予定だ。