大坂なおみ選手、ウィンブルドン3回戦で逆転負け 芝への適応に手応えも「動揺は隠せない」

2025.7.5

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女子テニスの四大大会「ウィンブルドン」は4日、女子シングルス3回戦を行い、世界ランキング53位の大坂なおみ(日本)は同50位のアナスタシア・パブリュチェンコワ(ロシア)に6―3、4―6、4―6で逆転負けを喫し、初のベスト16進出はならなかった。

 

序盤は大坂が力強いサービスとストロークで試合を主導し、第1セットを先取。第2セットでは相手の反撃を許し、要所でのミスも響いてセットカウントを振り出しに戻された。勝負を決する最終セットも粘りを見せたが、終盤の第10ゲームでブレークを奪われ、力尽きた。

試合後の会見で大坂は「正直なところ、今は本当に動揺しています」と胸中を吐露。一方で、「自分のプレーにはある程度満足している。芝への適応は進んでいると感じた」と前向きな言葉も口にした。

大坂はこれまでウィンブルドンで3回戦を突破した経験はなく、今回が2年連続5度目の挑戦だった。過去には2021年の全豪オープン1回戦でパブリュチェンコワに勝利し、そのまま優勝した経緯があるが、今回はリベンジを許す形となった。

「彼女のセカンドサーブへの対応にもっと積極的になれたはず。ダブルフォルトも目立っていたし、そこは改善点」と大坂は試合を冷静に振り返った。

今大会では芝での手応えも掴んでいたとし、「毎年少しずつ学んでいる。次に生かしたい」と語り、今後への意欲を示した。

勝利したパブリュチェンコワは、4回戦で地元イギリスのサーシャ・カルタル(51位)と予選から勝ち上がったダイアン・パリー(118位/フランス)の勝者と対戦する。